戦国時代から令和まで…「大阪の菓子文化」が分かる展覧会

古今和歌集にも詠まれた「難波津」をかたどった菓子。梅の名所だったため、梅をモチーフにしている
大阪の和菓子文化を、当時の本や絵画でひも解いていく展覧会『和菓子、いとおかし―大阪と菓子のこれまでと今―』が、「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)で7月16日よりスタートした。
江戸時代に上方の人々から愛された菓子屋「虎屋伊織」の流れをくむ「鶴屋八幡」(大阪市中央区)による特別協力のもと実現した同展。4つの章に分けられており、戦国武将・豊臣秀吉が大阪の土台を築いた戦国時代から令和4年の現在までを振りかえっている。
第1・2章では江戸・明治時代の引札(当時でいう広告)やお菓子と深い関係がある茶の湯文化にまつわる資料などを展示。続く第3・4章では、「鶴屋八幡」に代々伝わっており、お得意先へ見せるカタログや職人がお菓子を作る際の手本として使われていた「虎製帖」や、同店がいち早く始めたという画期的なシステム「菓子切手(今でいうお菓子専用の商品券)」など、大阪の菓子文化を引っ張ってきた菓子屋の歴史を深掘りしている。
虎製帖の1枚で、入り口近くに展示されている「難波津」も見どころのひとつ。かつて大阪に存在していた地名から取った菓子・難波津は同展を開催する際のきっかけにもなり、メインビジュアルにも使用されている。

学芸員・俵和馬さんは「食べると誰もが笑顔になれるお菓子。コロナ禍で人と対話がし辛い今だからこそ、お菓子がコミュニケーションツールのひとつであることにも注目してほしい」と見どころを語った。
また、同展の開催にあたり多く寄せられていた要望に応える形で、「鶴屋八幡」の生菓子が同館1階にあるカフェ「スター・アイル」の土日・祝日限定の特別メニューとして登場する。『和菓子、いとおかし―大阪と菓子のこれまでと今―』の開催期間は9月4日まで、入場料は一般600円ほか(8月10日より、一部で展示替えがおこなわれる)。
取材・文・写真/つちだ四郎
『和菓子、いとおかし―大阪と菓子のこれまでと今―』
日程:7月16 日(土)~ 9月4日(日)
時間:9:30〜17:00(最終入場16:30)
会場:大阪歴史博物館(大阪府大阪市中央区大手前4-1−32 6階 特別展示室)
料金:一般600円、大高生400円、中学生以下無料
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