関東人には理解されない? 「粉もん主役」の斬新弁当が誕生

「いか焼きのっけ盛り弁当」(864円)デラバンとは、玉子入りのデラックス版のこと
焼きそばやお好み焼き、たこ焼きなど、いわゆる「粉もん」の本場・大阪。炭水化物ということで主食になりえる「粉もん」だが、関西では「お好み焼き定食」など、それをおかずに米を食べることもメジャーである。この「粉もん×米」の組み合わせは、たびたびうまいか? 邪道か?と論争を勃発させているが、新たに論争のネタになりそうなグルメを、4月6日にグランドオープンした百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区)で発見! さっそく取材した。
■「阪神百貨店」名物のいか焼きがお弁当に
グランドオープンに合わせて開発された新商品シリーズ「のっけ盛り弁当」。食品館の各惣菜店自慢のおかずをボリュームの感あるお弁当にしたものだ。
そんななか「阪神名物いか焼き」による「いか焼きのっけ弁当」(864円)は、ごはんの上にはもっちりふわふわな「粉もん」をのせた、なんとも大阪らしい組み合わせ。いか焼き(ソース)、ねぎいか焼き(醤油)、デラバン(ソース)、和風デラバン(醤油)、デラポン(ポン酢)と5種類ものいか焼きが敷き詰められ、パッと見では下のご飯が見えないほど。
試作段階では白米だったが、担当者曰く「いか焼きはお好み焼きよりも生地感が強く、ソース感もそこまでないので全然合わなかった」。その後も酢飯にしたり(酢飯が勝ちすぎてしまうそう)、お惣菜を加えたり(メインが良く分からなくなったそう)と試行錯誤を繰りかえすうち、ひじきの炊き込みご飯にイカを混ぜ込んだご飯との組み合わせにたどり着いたという。
「味濃いもん同士、喧嘩しないのか・・・?」と半信半疑で実食したが、海のもの同士ということあって相性は抜群。主張の激しそうな炊き込みご飯がほど良く控えめで、いか焼きの旨みを引き出してくれている。すでにリピーターもいるそうで、すぐに完売してしまうという人気商品だ(昼・11時より販売)。

■「串揚げ」や「練り天」も白米とともに・・・
いか焼き弁当に負けず大阪らしいビジュアルなのは、「串あげ からしな」の「串揚げのっけ盛り弁当」(789円)。えび、牛など人気の串5種類に、惣菜が入った何とも華やかなお弁当だ。
大阪名物の串揚げといえば、「ソース2度付け禁止!」の大阪・新世界の居酒屋「串かつだるま」をはじめ、おかずではなく酒のアテという印象が強い。しかし、「天丼やソースカツ丼もあるくらいだから、串揚げも合うはず!」と担当者が力説するだけあり、お弁当用サイズに作られた串揚げと少し甘めに作られたソースがご飯ともマッチしている。また、串揚げを酒のアテとしていただき、〆でご飯を・・・という楽しみ方をする人も。

明治時代から続く大阪の老舗かまぼこ・天ぷら店「大寅」も、サイズ感や色彩などを考え抜き、約1年間改良を重ねて完成した力作「大寅の のり弁」(789円)を販売。ご飯のお供というより食卓の一品というイメージが強い練り天だけに、メインのおかずとしてご飯の上にどんと乗ったビジュアルは新感覚だ。
担当者によると、やはり1番の悩みどころは練り天とご飯のマッチング。「油っこい」というイメージを持たれがちな練り天の油をしっかりと抑え、ラインアップは野菜を中心にさっぱりと。箸休め的な存在として、今回のために開発された特製の塩昆布を添え、担当者が「旨みとみずみずしさがすごい」と一目惚れしたという新潟産のお米を使った逸品となっている。

◇
「食の阪神」と言われる同百貨店で、新たな名物を目指す「のっけ盛り弁当」シリーズ。これとご飯って組み合わせ的にどやねん・・・?と見た目でピンとこない人も、一度食べればその魅力にハマってしまうだろう。
取材・文/つちだ四郎
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