「認めて謝る文化を作る」、MONO新作舞台が大阪で

MONO『悪いのは私じゃない』キャスト陣 撮影:西山榮一(PROPELLER.)
岩田剛典・戸田恵梨香出演のドラマ『崖っぷちホテル!』(2018年・日本テレビ系)など、ドラマ・映画の脚本家として活躍する土田英生。彼が率いる京都の劇団「MONO」が、新作舞台『悪いのは私じゃない』で全国ツアーをおこなう。
同性愛者限定のアパートや、離島で暮らす疑似家族などの、一風変わったシチュエーションと弾むような会話で魅せる「MONO」の舞台。差別意識や集団特有のゴタゴタなどのシリアスな問題を含みながらも、終始コメディタッチを崩さない。この絶妙なバランスの会話劇で、30年以上に渡って、関西を代表する劇団であり続けている。
土田が作・演出を務める本作は、町工場の事務所が舞台。元社員から社内パワハラを告発されたことから、調査委員会が設置され、思いもしなかった闇の部分がズルズルと出てきて、全員が疑心暗鬼に陥っていくというストーリーだ。
本作執筆のきっかけは、土田自身がこのコロナ禍、いろんな相談を受ける機会が増えたことだそう。「まさにパワハラの相談を結構受けたんですけど、板ばさみになることがすごく多かったです。だいたいどちらにも悪いところがあり、それぞれの言い分もあるものなので。いったい着地点はどこにあるのか? と悩んだ気持ちがネタになっています」と明かす。
パワハラに限らず、お互いが激しく自己主張しあい、まったく歩み寄りを見せないケースは、ネット上でもよく起こるもの。土田はその傾向に対し、今作を通して「認めて謝る文化」を伝えたいという。
「一言謝れば済むことって結構あるはずだし、自分と違う人を認める姿勢を作らないと。そのために、不都合なことを全部表に出して、それを認めて謝ることで、前に進んでいこう・・・という話です」と内容を解説した上で、「題材は決して明るくないけど、バカバカしいやり取りも多い。(観客には)『希望があるな』と感じてもらいたいと思います」と意気込んだ。
MONO『悪いのは私じゃない』は、2月より福岡・岡山・東京公演を経て、3月23日~27日に「ABCホール」(大阪市福島区)で上演。料金は一般4000円ほか(チケットは現在発売中)。
取材・文/吉永美和子
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