味変に1分でフタ開け? 関西限定カップヌードルが新感覚だった

左から、「トマトスープ→担々麺」「関西すき焼き風ヌードル」
2021年に20周年を迎えたグルメバラエティ番組『水野真紀の魔法レストラン』(MBS)と、大手食品メーカー「日清食品」(本社:大阪市淀川区)の看板商品で50周年を迎えた「カップヌードル」がコラボし、限定味2種が発売。うち1種は「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で11月3日に発売され、500人が並び開店後数十分で完売するなど、早くも話題を呼んでいる。
そもそも「カップヌードル」史上、コラボで新味を開発するのは50年目にして今回が初。ほかにもレトルト資材が付いていたりと、なにやら新しいことづくめの2商品をさっそく食べてみた。
■ギャップに驚く「トマトスープ→担々麺」

まずは先に発売され、毎日完売している「トマトスープ→担々麺」。「神戸北野ホテル」の山口浩氏、「イル・ルォーゴ・ディ・タケウチ」の竹内啓二氏、「中国菜エスサワダ」の澤田州平氏と「日清食品」が共同開発した同商品は名前の通り、イタリアン風のトマトスープから中華の担々麺に味が変わるというもの。箱のなかには、ごろごろ肉みそ・特製辣油・ふりかけが同封されおり、「カップヌードル」にレトルト資材がつくのも今回が初だそう。
フタを開けると、ふわっとトマトの香り。トマト、マッシュルーム、インゲンなど具材が鮮やかな色合いだ。改めて工程を見ると・・・、まずは1分経ったらフタを開ける!? これも通常待ち時間3分で知られる「カップヌードル」の新しい試み。最初はスープだけを味わい、そのあいだに麺が食べ頃になっているそうだ。1分で開けるときは「本当に大丈夫なのか」とちょっと疑いつつも、スープをすすってみるとトマトなど具材はしっかり柔らかい!

さらにスープが残り3分の1ほどのところで、麺が柔らかくなっていそうだったので、ここで肉みそなど後入れ具材を投入。3つとも入れて混ぜると濃いめな味付けの肉みそと、ピリっとした辛み、花椒が薫り高いシビ辛汁なし担々麺になっており、さっきのトマトスープとはまったくの別物に。その変化を確かめるように食べていたらあっという間に平らげてしまうほど、変化が楽しい一品だった。
■再現度が高すぎる「関西風すき焼きヌードル」

もう1種は、ミシュラン三つ星シェフの「菊乃井」村田吉弘氏、「祇園さゝ木」佐々木浩氏、「柏屋」松尾英明氏が「日清食品」と共同開発した「関西風すき焼きヌードル」(11月8日より近畿地方のスーパーやコンビニで発売)。
こちらは待ち時間3分と従来と同じだが、途中で味が変わるというやはりアレンジされた「カップヌードル」。フタを開けてみると、豆腐やネギ、牛肉などフリーズドライの食材がたっぷり入っている。3分経ってスープをすすると、甘辛いスープの味がまさにすき焼き! 3分待つ間にフタの上で温めておいた付属のオイルを加えれば、牛の旨みを感じる完全にすき焼きだ・・・。

半分くらい食べ進めたところで、味変えパックをイン。なんでも、唐辛子入りの謎肉は今回のためだけに開発されたそう。加えると一気にしびれる辛さに変化し、元のスープのほんのりした甘さは残しつつも一気に中華風味に変化を遂げる。牛肉の香りを感じるスープに、ゴロゴロとした謎肉がたっぷり加わり、本当にすき焼き鍋を食べたような大満足の食べ応えだった。
■作る工程、味変のワクワク感も楽しめる
初のレトルト資材セット、お湯を入れて1分で開封、途中で味変・・・など、従来の「カップヌードル」にはない新しさが詰め込まれた2商品。新味、さらに有名シェフによる共同開発というキャッチーさや新鮮みはもちろんだったが、味そのもの、作る工程、「どんな味になるのか」というワクワク感も同時に楽しめた。「カップヌードル スーパー合体」など、消費者を飽きさせない商品を開発してきた「日清食品」の新たな試みに今後も期待したい。
コラボカップヌードル「トマトスープ→担々麺」(540円)は、11月10日まで「阪急うめだ本店」地下1階のツリーテラスにて販売(当日分は売り切れ次第終了・並び場所は同百貨店公式サイトにて) 。「関西すき焼きヌードル」(397円)は、11月8日より近畿地方のスーパーやコンビニにて発売される。
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