タイにあった日本人街が舞台「闇書きたくない」MONO新作

オンライン会見をおこなった劇団・MONOの土田英生(1月29日)
劇作家・演出家の土田英生が主宰する劇団・MONOが、新作『アユタヤ』を2月〜3月に上演。1月29日にオンライン会見がおこなわれた。
岩田剛典主演ドラマ『崖っぷちホテル!』など、数多くのドラマや映画の脚本を手掛ける、京都在住の土田。
自身の劇団・MONOは、現代日本のどこかにありそうなコミュニティを舞台にしたコメディが多いが、今回は17世紀のタイに実在した日本人街を舞台に、街に流れ着いた人々の群像劇を上演するという。
「以前、弥生時代の時代劇を作ったときに、僕の芝居のなかでは割とケレン味があったので、またそういう芝居を作りたいと思いました」と、構想の発端を紹介。
「(海外で)日本人コミュニティがしっかりあった、ホイアン(ベトナム)とアユタヤのどちらかということで、語感でアユタヤに決めました」と振りかえった。
今回は新型コロナウイルスの影響もあり、ひとつのユートピアを見せるような世界になったというが、「これだけつらい状況で暮らしていると誰かが死ぬのも嫌だし、心のヒダとか闇とかも書きたくない」と土田。
「差別や分断の問題はベースにありますが、舞台上ぐらいは幸せなものを、という気持ちで作りました」と語った。
舞台上では深刻な事件は起こらず、日常にある小さな摩擦を少しずつ解決して、ひとつのドラマに。その世界観に影響を与えたのは、90年代に大ヒットしたアメリカのテレビドラマ『フレンズ』という、意外な裏話も。
「大学時代にハマってたけど、自粛期間中にまた全話を観ちゃったんです。今とは全然違う幸せなアメリカが描かれていて、それがユートピアを描く参考になりました。だから今回は、江戸時代のタイが舞台の、MONO版『フレンズ』。(ドラマのように)笑い声を入れてほしいぐらいに思っています(笑)」と、気軽に楽しめる作品になることを約束した。
MONO『アユタヤ』は2月17日~21日の「ABCホール」(大阪市福島区)を皮切りに、3月にかけて広島、東京でも上演。大阪公演のチケットは一般4000円、ペア7200円、25歳以下2000円で発売中。大阪では会場の70%の席数で販売される。
取材・文/吉永美和子
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