花火業者にエールを、全国一斉に8月打ち上げ「伝統守るため」

「日本の花火『エール』プロジェクト」
日本全国81社の花火業者で、全国で一斉に花火を打ち上げるプロジェクト「日本の花火『エール』プロジェクト」が8月下旬に開催。運営に携わり、自身も花火業者でもある最上谷さんにお話を伺った。
プロジェクトを立ち上げたのは、日本最高峰の花火協議会『大曲の花火』の開催地として知られる秋田県大仙市の「大曲花火倶楽部」。新型コロナウイルスの拡大により、5月後半に「花火業界を救うために何かしたい」と結束した。
花火業者は現在どこも休業中で、花火業界を救うためには、花火をあげる必要があったという。「花火屋を休業してしまったら、花火師たちの技術が止まってしまいます。また、倉庫に入る花火の数は限りがあり、来年まで花火の玉が眠ってしまうのは花火師にとってとても痛いことです。こんな苦境、これまで経験したことがありません・・・」と顔をゆがませる。

そこで、「新型コロナウイルス感染の影響で不自由な生活を続ける皆さんへの応援と、花火業者への激励、感染症で亡くなられた方々への鎮魂と慰霊の気持ちなどを込めて、思い切って企画しました」と最上谷さんは話す。
賛同したのは、29都県81社。花火師支援のためのクラウドファンディングを現在実施しており、その売上を全社に分配し、8月下旬の同日同時刻に夜空を彩る「エール花火」を打ち上げる予定だ。
1万〜30万円の支援額に応じ、全国であがった花火動画や、次回の『大曲の花火』有料観覧席の優先購入の権利などをリターンで用意しているが、「リターン内容で悩んでいたところ、『花火が最高のリターンです』と仰っていただけたのがうれしかった。花火のない夏が始まりますが、花火の伝統を守るため、気が引き締まります」と、最上谷さんは意気込む。
花火は、三密を避けるために日時、場所の告知はしない(聴覚障害者のために直前に告知する可能性あり)。関西では、三重県、滋賀県、奈良県で花火があがる予定だという。花火師支援のクラウドファンディングは7月10日まで。
取材・文/小田切萌
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