朝ドラで描いた紺碧の空、現状打破できず悩む若者へのエール

第40回より、早慶戦を応援する裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)(C)NHK
「他人の助言によってもたらされた気づき」
この週は『紺碧の空』を書きあげ、最初の世評的成功を得るまでの裕一の苦難を描く物語だ。クラシック音楽に拘り、後ろ髪を引かれ、どうしても流行歌=大衆音楽に溶け込めない裕一が、ひとつの「気づき」を得るまでが高い熱量で描かれていく。その「気づき」はほぼ他人の助言によってもたらされるのだ。
コロンブスレコードのレコーディング・エンジニア(桜木健一)は、「君みたいな人、いっぱい見てきたよ。己に拘って才能を活かせない人」。
喫茶「バンブー」の店長(野間口徹)は、「曲が書けないのは自分の音楽を作ろうとしてるからじゃないかな。僕が珈琲を作るときに考えるのはお客さんの顔なワケ」。
妻の音からは廿日市の言葉として、「西洋音楽に引っ張られすぎて鼻につく。小賢しい知識をひけらかして曲を台無しにしている」。
どれも辛辣な言葉である。音に「何か変えんと」と言われても「(自分の音楽を)変えたら意味ないよ」と突っぱねる。果てには『紺碧の空』や流行歌の作曲をほっぽり出して、いわゆるクラシック音楽である管弦楽曲『反逆の詩』を書き上げ、心の師・小山田に提出するのだ。

僕はこういうのが書きたい、これなら書ける、ここまで書ける、というふうに。しかし小山田はスコアを一瞥し、「で?」の一言のみ。裕一の鼻っ柱は木端微塵にされるのだ。
ちなみに古関の作に関東大震災に想を得た『大地の反逆』というのがあり、この頃に国民交響管弦楽団によって披露演奏されているのは確かである。クラシック系の曲で楽譜が現存する数少ないものというが、僕は聴いたことがない。
しかし! Twitterの「古関裕而 コロムビアレコード【公式】」によると、第37回の最後、まさに小山田にスコアを見せるシーンで流れた曲がそれだというのだ。全曲リリースしていただけないものか。
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