予防の手洗い、手あれどうすれば? 皮膚科医に聞いた

肌の弱い人は、アルコール消毒が手にしみることも
いまだに消毒用アルコールは手に入りにくいが、感染症拡大防止のためにもこまめな手洗いやアルコール消毒はぜひともおこないたいこと。でも頻繁な手洗いで手があれてしまう人も多く、なかには「アルコールがしみる〜」という悩みも。
「皮膚科・芦屋柿本クリニック」(兵庫県芦屋市)の川畑香院長は「たんに手あれだと放っておくと、ちょっとの刺激でひどくなったり治りにくくなったりします。亀裂が入ったり、すりむけて傷になった状態では、炎症を起こしやすく、食中毒の原因にもなる細菌類が侵入しやすくなります」と注意を促す。

手あれは、汚れやウイルスを洗い流すたびに皮脂まで流されてしまい、肌内部の水分や保湿成分も流出してしまうことによって起こる。肌表面を覆っている角質層は外界からの刺激から肌を守る「バリア機能」があるため、このバリア機能を低下させないよう、何より肌を乾燥させないことが大切だ。お湯は水よりも皮脂を流しやすく、水仕事や土いじり、指先を使う仕事は、手指を乾燥させ手あれを起こしやすい。
「バリア機能は外界からの刺激に案外弱いものなのです。予防としては手洗いの後に必ず保湿クリームを塗るなどして人工的なバリア機能をつくること。症状がひどい人は頻繁に手洗いしなくて済むように、使い捨ての手袋などを使用することもお勧めです」と川畑院長。
保湿剤で人工的にバリア機能をつくる場合「膜がしっかりしている方がよりいい」となるが、保湿効果が高い軟こう剤はベタつき過ぎに難点があるため、日常ではさらっとした保湿クリームの方が使いやすい。「クリームは自分にとって感触のいいもの、携帯し簡単に取り出して手洗いのたびにサッとぬれるものを。普段はクリームを使い、『今日はこれ以上作業しない』という就寝時に軟こう剤をぬるといった使い分けをするのが現実的かもしれません」。
手洗いがおろそかになると感染予防ができなくなってしまう。肌が弱い人は必ずしも手指のアルコール消毒をしなくても、「手肌に優しい石けんで洗った後、しっかりすすいで優しくふきとり、こまめに保湿」。このルーティンを守ろう。保湿剤をぬっても効果がなく、血が出るほどの手あれがある場合は、皮膚科でステロイド薬などを処方してもらっては。
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