京都市京セラ美術館がいよいよ開館、京都美術の真髄を披露

中村大三郎《ピアノ》1926年 京都市美術館蔵 ※「最初の一歩:コレクションの原点」
改修工事のため長らく休館していた「京都市京セラ美術館」(「京都市美術館」の通称として「京セラ」(本社:京都市伏見区)が命名権を取得)が4月4日、リニューアルオープンする。開館記念展は、『京都の美術 250年の夢』と『杉本博司 瑠璃の浄土』だ。
『京都の美術 250年の夢』は、江戸時代から現代にいたる京都の美術を、代表的な日本画と洋画、彫刻、工芸などでたどるもの。2020年12月まで4期に分けて開催するロングラン企画で、展示総数は約400点に上る。序章の「最初の一歩:コレクションの原点」では、開館3年目(1935年)の春に開催した「本館所蔵品陳列」の出品作47点(日本画22点、洋画10点、彫刻5点、工芸10点)が見られる。

一方、新館の「東山キューブ」でおこなわれるのが、『杉本博司 瑠璃の浄土』。杉本はコンセプト性の強い写真作品などで国際的に知られるアーティストだ。本展では、「京都」「浄土」「瑠璃-硝子」をキーワードに仮想の寺院の荘厳を構想する作品を発表。美術館が建つ岡崎の地に、かつて存在した六大寺院にちなんだ展覧会となる。

また、生まれ変わった美術館自体も見逃せない。歴史ある和洋折衷の建築デザインを継承しつつ、京セラスクエア、中央ホール、光の広間、東山キューブテラスといった入場無料の新スペースが設けられたのだ。このリニューアルオープンにより、岡崎地区が活性化するのは間違いない。この春最注目のトピックとして「京都京セラ美術館」をおすすめする。『京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点』は4月5日まで、料金は一般1000円、『杉本博司 瑠璃の浄土』は6月14日(※10月4日まで延長)まで、料金は一般1500円。
※新型コロナウイルスの感染状況により、展覧会の会期が変更になる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
文/小吹隆文(美術ライター)
『京都の美術 250年の夢 最初の一歩:コレクションの原点』
期間:2020年4月4日(土)〜4月5日(日)※月曜休(祝日の場合開館)
時間:10:00〜18:00 ※入場は17:30まで
会場:京都市京セラ美術館 本館北回廊1F(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
料金:一般1000円、大高生600円、中学生以下無料
電話:075-771-4334
『杉本博司 瑠璃の浄土』
期間:2020年4月4日(土)〜10月4日(日)※月曜休(祝日の場合開館)
時間:10:00〜18:00 ※入場は17:30まで。
会場:京都市京セラ美術館[東山キューブ](京都市左京区岡崎円勝寺町124)
料金:一般1500円、大高生1100円、中学生以下無料
電話:075-771-4334
※予告なく会期を変更することがあります。最新情報は公式サイトにて
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