京都五花街の芸妓舞妓、流派異なる舞踊
2019.6.30 10:00

4年ぶりに「南座」でおこなわれた『都の賑わい』総ざらえ(6月28日・南座)
(写真7枚)
京都五花街の芸妓舞妓がさまざまな舞踊を披露する『都の賑わい』。4年ぶりとなる「南座」(京都市東山区)での公演を前に、6月28日におこなわれた仕上げの通し稽古・総ざらえから、南座新開場を記念したおめでたい演目を振りかえる。
尾上流の「先斗町」は、吉原の風物や年中行事を歌ったご祝儀の代表曲、清元「北州」を。踊りを披露する立方が、遊女や誘客、太鼓持ちに武士など、ときにしなやかに、ときに勇ましく舞い踊る。
「祇園甲部」は京舞井上流で、京都にちなんだ地唄「鳥辺山」を。花道も使った道行の場面を緊張感漂わせながらも、男女の情感もしっとりと演じた。
若柳流の「宮川町」はご祝儀舞踊の長唄『君が代 松竹梅』を。きらびやかな三味線の音色と笛や太鼓の鳴り物もにぎやかに、松竹梅をあらわした3人の娘が優美かつあでやかな舞で魅せた。
清元『青海波』を披露したのは藤間流の「祇園東」。青で統一した着物、舞台美術が涼し気、波を表す踊りをはじめ5人の立方が迫力もある素踊りを披露した。
京都最古の花街「上七軒」は花柳流。長唄『浪枕月浅妻』は、船遊女に身をやつした平家の女たちが全盛のころを忍んで華やかに舞う姿を舞踊化したもの。桜が舞うなか、この世の盛りと散りゆく花のもの悲しさを彷彿させる、物語性のある舞踊で楽しませた。
最後は『祇園小唄』に乗せ、20人の舞妓が各花街独自の流儀の踊りを披露。フィナーレは京都の風情を歌った『京小唄』で、立方全員が舞台に登場。伝統的な和の美しさで魅了した。『都の賑わい』は6月30日まで。
取材・文・写真/岩本
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