芸術村構想の先駆け、奈良・天理の展覧会

「ArtーSpaceTARN」外観。元カバン屋をリノベーション。内部はシンプルなホワイトキューブ
奈良県天理市に「Art-Space TARN(アートスペース・ターン)」(天理市川原城町)が誕生。『ペ・ビョンウク/横山大介グループ展「SITES」』が、12月23日までおこなわれている。
こちらのスペースは、天理市が始めたアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「TENRI ARTIST-IN-RESIDENCE in NARA」の活動拠点として設置されたもの。天理市内では奈良県による「奈良県国際芸術家村(仮称)」の計画が進められており(2021年完成予定)、「ArtーSpaceTARN」とともに芸術文化エリアの形成を目指しているという。

場所は市内中心部のアーケード商店街「天理本通」のなかほどにある。もとはカバン屋で、そこをリノベーションした建物は、床面積が約18坪と、市民と膝を詰めて交流ができる手頃さが魅力。リノベーションを担当したのは、大阪を拠点に、家具やプロダクト、グラフィックなどを手がける大阪のクリエイティブ集団「graf」で、本展覧会の企画や展示構成も彼らがおこなう。

ペ・ビョンウクが天理で制作した作品は、市内で拾い集めた廃棄物を素材とするオブジェと、市民に取材して拾い集めた言葉によるインスタレーション。横山大介は市内各地で撮影した天理の人々のポートレートを制作。両者に共通するのは、リサーチやコミュニケーションを通じて地域の歴史、文化、自然を考察する姿勢だ。これ以降も今後、市内で活発なアート活動の機運が高まるのは間違いないだろう。
取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)
ペ・ビョンウク/横山大介グループ展「SITES」
期間:2018年12月1日(土)〜23日(祝・日)
時間:11:00〜17:00(金土曜は〜19:00)※月・火曜休
会場:Art-Space TARN(奈良県天理市川原城町326-1)
料金:無料
電話:0743-63-9272(天理市役所 文化振興課)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 8時間前 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
NEW 2025.9.17 10:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.17 10:00 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2025.9.16 14:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2025.9.16 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.9.14 08:30 -
「何度も見たくなる」ファン続出、宇治×京アニ秘話[PR]
2025.9.12 17:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
2025.9.12 13:30 -
万博で日本一やかましい祭!?三重の魅力を1日で堪能[PR]
2025.9.12 07:00 -
カード利用で街がもっと便利に。アメックスで繋がる輪[PR]
2025.9.8 07:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00