志尊淳、3カ月の猛特訓を経て「無駄なことなんてないと思う」

連戦連敗の雑草バスケチームの成長と奇跡を描いた青春小説を実写化した映画『走れ!T校バスケット部』。バスケ強豪校からいじめを受けてT校に転入してくるスタープレーヤー・田所陽一を演じるのは、近年さまざまな役柄に挑戦し、映画界でも熱い視線が注がれる志尊淳。そして、マネージャーとして選手らを支える佐藤浩子を、早見あかりが演じる。初共演ながら10年来の友人のような和気あいあいとした雰囲気を醸し出す2人に、話を訊いた。
写真/木村正史
「堅苦しく考えるのはやめたから、自然でいられた」(早見あかり)
──決勝試合のシーンでは、シュートが決まった瞬間思わず「よっしゃ!」と声を出してしまったほど、本当に白熱した迫力満点のプレーでした。それが、みなさんバスケ未経験だったとは・・・驚きました。
志尊「そうなんです。しかも全員が集まれたのがクランクイン前日とかだったんですよ。それまでは個々で3カ月間練習していて、撮影が始まってからも、撮影の合間にみんなボールを触ってひたすら練習・・・みたいな感じで。部活をしてるみたいでした」
──撮影中も密にみなさんとコミュニケーションを取っていないと、あんな息の合ったプレーはできないですよね。
志尊「ですね。でも、意識的に取っていたわけではなくて。バスケの練習で一緒に時間を共有してるだけで、すごくコミュニケーションになるんですよ。パスし合うだけで『あ、この人はこういう人なのかな』とか、ナイスパスを受けたら、なんか良い言葉をかけられたみたいな気持ちになるんですよね。だから練習が終わるとみんなでご飯に行こうっていう感じで自然と仲良くなっていました」
早見「うん。スポーツってすごいですよね」

──早見さんはどの段階でみなさんと合流されたんですか?
早見「数回練習に参加しました。少しですけど、私もシュートを打つシーンがあったので。ずっと近くでみなさんが練習している姿を見ていたので、『マネージャーになろう!』と思わなくても、最初からマネージャーをしている気分でした」
──選手のみなさんの練習は結構ハードだったんですか?
志尊「端から見たらハードだったんだろうと思うんですけど、0の状態から説得力を持たせるまでにならなきゃいけないとなるとハードな練習は当たり前ですし、やっぱり『バスケをやってる学生』を演じるなかで、バスケ練習をして実際に感じることもあるので、作品を作っていく過程としてものすごく良い経験だったなって」
──バスケ練習を通して、たとえばキャプテンの俊介を演じる佐野勇斗さんにはどんな印象を持ちました?
早見「役柄的には『決めて当たり前』みたいにちょっとクールでいなきゃいけないんです。でも勇斗は元々、顔に喜びが出ちゃうようなわかりやすくて素直なタイプなので、シュート決まったときは素になっちゃってたよね。『決めた〜! わ〜い!!』みたいな(笑)」
志尊「後半、もう勇斗が出まくってたもんね(笑)。みんなにいじられてました。『おい、勇斗が出てるぞ!』って」
──ほか、牧園役の佐藤寛太さんは?
志尊「寛太はムードメーカーだったかな」
早見「ドリブルしちゃいけないときにドリブルして、よく怒られてたね」
志尊「もう、なんだろ・・・動物!(笑)。本能の赴くままにって感じで素直だし、楽しいときは楽しいし、やっぱりすごく熱い心を持ってるヤツなんで、なんか素敵だったな」
──そういう面もクランクインのときはまだわからないわけですけど、それもバスケをしてる間に知った感じですか?
志尊「僕は勇斗と(西名)駿以外は全員知ってたんですよ。なのでやりやすい環境ではありました」
──お2人は初共演ですか? このインタビューも、かなり昔からの友人のような雰囲気が出ていますが(笑)。
早見「共演は初だけど、共通の友だちがたくさんいて会ったことはあったので、『おお! よろしく!』みたいな感じでした(笑)」
志尊「同い年なんですけど、同じ業界に同い年って結構少ないんですよね。だからそれだけで僕はうれしくて」

──仲の良い雰囲気が作品にそのまま出ていました。
志尊「それは監督の意図で、普段の感じをそのまま出したいとのことだったので。結局は別に仲良くしてなくたってそれは表現できるんですけど、でもやっぱり意図的に作ったものじゃなくて自然と出るものが本物だなって思うんですよね」
早見「私は昔は頭で考えすぎて自分自身を苦しめる、みたいな感じだったんですけど、今は楽しいから楽しいみたいな感じで、自分がうまく生きるための方法を編み出したんです。だから『男の子がこんないっぱいで私女1人で大丈夫かな、仲良くなれるかな』みたいに昔だったら考えてたけど、今は『人間だしみんな一緒でしょ』みたいな(笑)。今は堅苦しく考えるのはやめたので、撮影もかなり自然体でした」
志尊「あかりがそうだから、めっちゃやりやすかった。こっちは気を遣うんですよね、男子ばっかで居づらいだろうなとか。お互いが出す空気感のまま、作品に反映されたらいいなって思ってたんですけど、マネージャー役があかりだったから、チームが良い空気を作れたのかなって思います」
「できないっていう選択肢はないし、その上で無駄なことってないと思う」(志尊淳)
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