高橋一生「なにもしない、という芝居をできるようになった」

映画館のない地域で移動映画館を開催したり、さまざまな映画メディアで知られざる名作を紹介したり、さらには自らメガホンをとってショートフィルムを製作したり・・・。芸能界きってのシネフィル(映画狂)として知られる俳優・斎藤工が、「齊藤工」名義で長編監督デビューを飾る。タイトルは『blank13』(2月24日公開)。その齊藤監督が記念すべきデビュー作の主演に指名したのは、映画・ドラマ・舞台と縦横無尽の活躍を見せる同世代の俳優・高橋一生だった。
写真/Ayami
「『反射』というものを意識していた」(高橋一生)
──高橋さんも齊藤監督も、俳優として活動されていますが、今回初対面だったとか。
そうです。もちろん存じ上げてはいたんですが、今まで面識はなかったです。その工さんが初めて長編映画を監督される作品に呼んでいただけたのは、本当に光栄なことだと純粋に思いました。
──どこかの舞台挨拶で、「これまで、こんなに一緒になって映画作りをしたことはなかった」という主旨のお話をされてましたが、具体的にはどういうことでしょうか。
撮影前、工さんと作品についてお話をする機会を何度もいただいて。工さんが意見を求めてくださっていたので、自分ができることであればと、いろいろな話をしました。作品の根幹からそういうお話をさせていただくことが、単純に面白かったです。
──その齊藤監督の『blank13』ですが、映画のようで映画でなく、お芝居のようでお芝居でなく、というように、これまでの映画の枠組みを広げようとしている印象がありました。齊藤監督が手探りながらもそこを目指しているような気もするのですが、主演の高橋さんと齊藤監督の間で共有していたものはありましたか?
言葉で話したということは限りなく少ないです。まず、俳優としてお芝居を提示させていただいて、監督である工さんに見ていただく。それを整理していって、スタッフの方々がどう動いていくか考えていくような現場で。僕がお芝居をして、それに対して工さんが演出をして、という掛け合いで会話をしていた感じです。
──まずはお芝居を見ていただく、と。
そうです。基本的に僕は、こういうお芝居をします、と事前に言うことはしないようにしています。まず俳優は提示ありきだと思っているので。そういう会話をなにも言わずに受けとめ、返してくれる監督は、これまで居なかったかもしれないです。
──居心地は良い?
居心地は、とても良かったです。
──映画を作る体験として、齊藤監督の現場は独特のものがあるんでしょうか?
監督さんによってそれぞれ違いますが、工さんは特殊ということではなく、もちろん俳優でいらっしゃるからそこでの特殊性はあったかもしれないけれど・・・監督さんとしては、たくさんの監督さんのなかのひとりというイメージです。非常に監督然とされていたと思います。

──本作で高橋さんは、借金を残して蒸発した父親が13年ぶりに見つかり、その入院先に見舞いにいくコウジ役を演じています。主人公ながら、非常にセリフも少なく、かつ、表情も乏しい。目の泳がせ方、置きどころだけでなにかを語るようなシーンが多々ありました。目の微妙な動きがスクリーンに映る、映画ならではの演出ですが、そのあたりはどういう思いで演じられてました?
やっぱり、なにもしないことだと思います。そこに意図が介在しないようにしていました。なにが起きるか分からない世界のなかで、「反射」というものを意識していたような気がします。
──「反射」、ですか?
ええ。お芝居って「反射」だと僕は思っていて。なにか自発的に仕掛けるときも、きっとなにかのアクションを受けてのリアクションだと思うので。その「反射」はすごく大事にしていたかもしれないです。目の動きはなんの計算もなし、なんの意識もなし。お芝居って、本当はそうあるべきだと僕は思うので。それは常に心掛けていました。
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