大阪の地下アイドル、映画出演で変貌

地下アイドルグループ・くぴぽのメンバー(左から、なーさん、まきちゃん、つじこ)
誰かに見つけてもらうことの重要性
しかし、くぴぽのライブは、全アーティストのなかでも最大級の熱波が吹き荒れた。約500人が詰めかけたフロアに向かって、女装のリーダー・まきちゃんは何度もダイブで突っ込み、そのまま後方の出入り口まで運ばれ、ステージではなく観客のド真ん中でほぼ終始歌った。体当たりのパフォーマンスにお客さんも高揚し、映画のメイン曲『笑え!ノイローゼ』のワンフレーズ「私がそばにいてやる!」を一緒になって叫び、最後の『まきちゃんかわいいSONG』では、くぴぽ史上一番のMIX(註1)が沸き上がった。
註1:イントロや間奏のときに観客が挿むコールのひとつ。もっとも使用されるのが、「タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!ダイバー!バイバー!ジャージャー!」というMIX。

ライブ後に訪れたファンに話を聞くと、「東京のアイドルは確かにスゴかったけど、今日のくぴぽは遜色はなかった。こういうライブを続けていけば、ひと皮むけるはず」と今後への期待を膨らませた。また、『エクストロメ』の主宰・こばけん氏は、「前回出演してもらったときは空回りしていたけど、今日はそれがなかった。『なぜ、くぴぽがトリなんだ』という意見もありましたが、トリが一番偉いわけではないですよね。自分が今、推したいグループにトリを任せたかっただけ。それが今回はくぴぽだった。期待に応えてくれたと思います」とグループの成長を実感したという。

ライブ本編中、くぴぽのメンバー・なーさんが言った「今日はみなさんに見つけてもらいに来ました」という一言にグッときた。なかなか陽が当たらない地下アイドルにとって、誰かに見つけてもらうことは重要だ。目撃者が増えれば増えるほど、口コミなどが広がって話題になる。でも、どうすれば見つけてもらえるのか。なぜくぴぽは、映画や大型イベントへの出演が叶ったのか。『エクストロメFEST』直後、くぴぽのリーダー・まきちゃんをつかまえて話を訊いてみようと思った(次回へ続く)。
取材・文・写真/田辺ユウキ
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 12時間前 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 13時間前 -
京都「オーバーツーリズムって何?」#空いてる国宝萬福寺[PR]
NEW 2025.10.15 18:15 -
【大阪・関西万博2025】半年間ありがとう!地元編集部が取材した人気グルメから穴場スポットまとめ
2025.10.13 11:00 -
淡路島の「日本酒」に注目!秋の旬と味わう旅へ[PR]
2025.10.10 17:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.10.8 11:00 -
港町の心地よさに浸る、OMOろい旅 in 函館[PR]
2025.10.7 16:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.10.6 00:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.10.1 08:30 -
なぜこんなに「宇治抹茶」が世界的に人気なのか?[PR]
2025.9.30 08:00 -
写真を撮って…豪華賞品ゲット!期間限定コンテスト[PR]
2025.9.29 19:00 -
話題の新作ノンアルビール、飲んでみた[PR]
2025.9.24 11:30 -
OsakaPointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.9.22 17:00 -
万博・ポーランド館で人気、現地さながらの体験とは?[PR]
2025.9.12 13:30 -
万博で日本一やかましい祭!?三重の魅力を1日で堪能[PR]
2025.9.12 07:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
大阪から行く高知のおでかけ・グルメ2025最新版
2025.8.22 17:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00