尼崎出身の写真家、地元で街を映す個展

©田中健作
2015年に旧公民館をリユースする形で開館した「あまらぶアートラボ『A-Lab』」(兵庫県尼崎市)。そのオープニング展に参加した3人のアーティストのひとりである田中健作が、『まちの中の時間プロジェクト まちの記憶 田中健作』と題した個展を10月14日から開催します。
実はこの展覧会は、オープニング展のときからプログラムされていました。3人の出展作家は展覧会終了後に尼崎市内で約1年間のフィールドワークやリサーチをおこない、「まちに流れる時間」をテーマに順次個展を開催することになっていたのです。すでにほかの2人は個展をやり終え、田中は3番目、つまり企画のトリを飾る個展となります。

田中健作は1987年に尼崎市で生まれ、関西を拠点に活動しています。これまでに個展、グループ展を多数経験しており、2012年には中国で開催された国際写真展で、日本人で唯一「Asia Pioneer Photographer Award」の10人に選ばれました。作品のテーマは「マスメディアから得た情報と現場で感じたギャップ」で、東日本大震災の被災地を継続して取材し、街並みが変化していく様子を捉えた《Home》などで知られています。

今回は「まちの記憶」と題し、自身が生まれ育った街・尼崎と自分自身を重ね合わせた作品を発表します。その内訳は、これまで制作してきた作品と、田中が近年取り組んでいるアーティストユニット「LIFESLIGHT」で制作した作品など。また、尼崎市民がワークショップで制作した作品も、展示の一部に組み込まれています。ローカル色が強いかもしれませんが、地元民でなくても自分自身の「まちの記憶」と重ね合わせながら作品を見れば、感じるところの多い展覧会になるでしょう。
文/小吹隆文(美術ライター)
『まちの中の時間プロジェクト まちの記憶 田中健作』
期間:2017年10月14日(土)~11月23日(木)※火曜休
時間:11:00~19:00(土日祝10:00~18:00)
会場:あまらぶアートラボ A-Lab(尼崎市西長洲町2-33-1)
料金:無料
電話:06-7163-7108(イベント開催時のみ)
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