閉館が相次ぐ京都に、新・小劇場計画
2017.6.26 21:00

元倉庫の空気感をそのままにリノベーションを予定しているという
(写真3枚)
京都の舞台芸術関係者による新しい団体「アーツシード京都」が、京都駅東南部に位置する東九条エリアに、小劇場・ギャラリー・カフェなどの複合文化施設「Theatre E9 Kyoto(シアターE9京都)」(京都市南区)の建設を計画。劇作家のあごうさとしをはじめ、狂言師の茂山あきら、現代美術作家のやあぎみわなど団体理事が会見を開き、2018年秋のオープンを目処に、市への許可申請や施設建設の準備を始めたことを発表した。
2017年閉館予定の「アトリエ劇研」「旧立誠小学校」など、2015年以降に5つもの小劇場が閉鎖する京都。あごう代表理事は、「舞台を自由にレイアウトできる基礎的な空間(ブラックボックス)は、『ロームシアター ノースホール』を除けば京都から完全に消滅する。若手が気軽に利用できる場がなくなれば人が育たなくなり、舞台芸術に携わる人がどんどん離れていく」と危惧。茂山理事は、「『アトリエ劇研』が無くなると聞いて、これは大変だと思った。若者と一緒に活動することができて古典も生かされる。若者の場を失わないように」と本プロジェクトの意義を話した。

東九条エリアにできることから名付けられた「E9」。春には桜並木が美しい鴨川沿いの旧倉庫跡で「人々が集い交流する場にしたい」と、同施設には席数100席ほどの小劇場に加え、アート作品を展示するためのギャラリーや誰でも利用できるカフェが併設される予定だ。今後、公式サイトやクラウドファンドにより資金を集め、認可を得るための基礎工事や許可申請へと準備を進める彼ら。理想的な施設建設に向かい、段階を踏んで取り組むという。

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