春のお楽しみ、北野をどりを初体験

桜も見頃になると、一気に春モード全開! な京都。そして、京都の春を告げるイベントといえば、花街の“春のをどり”。京都最古の花街である西陣・上七軒で開催される「北野をどり」をトップバッターに、4月には祗園の都をどり、宮川町の京おどり、5月には先斗町の鴨川をどり・・・と約2カ月間、京都の春は、ひときわ賑わいあでやかな花街の舞台に彩られます。名所でお花見もいいけれど、今年はワンランク上の、春の京都のお楽しみ、いかがどす? 天神さんにかこつけて、ちょっと寄りゃんせ入りゃんせ~♪ ということで、「北野をどり」(2013年時)の初体験をご紹介!
読者モデル/中川弓子 写真/石川奈都子
1.初めての歌舞練場にドキドキ!
歌舞練場とは舞妓さんや芸妓さんが演舞を披露する劇場のこと。「北野をどり」の会場である[上七軒歌舞練場]は[北野天満宮]の門前に栄えた花街にあり、明治30年代の建築とされる由緒ある建物。まずは受付にて予約ハガキと観覧券を交換し、いざ入場。赤い提灯が揺れる雅な雰囲気の建築に、ドキドキです。来ているお客さんも華やかな大人の方ばかりで、緊張します!
2.まずはお茶席へ。舞妓さんと初対面
案内され、2階にあるお茶席へ。ここで、舞妓さんがお茶のお点前を披露。運よく最前列に座れたら、舞妓さんがお運びをしてくれます。間近で見る舞妓さんは、ほんとにキレイ! お作法としては、先にお菓子をいただいて、お茶が運ばれてくるのを待ちます。この日のお菓子は地元・北野の老舗[老松]の上用饅頭。お皿は記念品としてお土産に。衣装やお部屋のしつらいもお見逃しなく。
3.ブザーが鳴ったら開幕の合図。パンフも忘れずに
会場へは、美しいお庭を見ながら渡り廊下を進みます。途中の売店でプログラム(600円)を販売しているので、これは必須。演目の解説、ストーリー、舞妓さん、芸妓さんの配役やお顔写真も載っているので、観劇をより楽しむためにぜひ購入を。この日は舞妓さんの市まりさんにお願いして、一緒に記念撮影もさせていただきました(トップ写真左)。舞妓さんのあでやかさ、憧れます。
4.北野をどり、開幕です!
一幕目は、舞踏劇「愛してはならぬ人」。昭和38年に北野をどりで初演され、当時札止め(売り切れ御免)になるほどの大好評を得たという、ゆかりの深い演目。奥州を舞台にした創作民話劇で、舞妓さんや芸妓さんが演じるのは、カッパの娘・カンコと人間の若者の恋物語。ドラマティックな悲恋のなりゆきに観客も夢中。地方(じかた)さんと呼ばれる、舞台に不可欠な演奏も、もちろん生。
5.1幕と2幕の間に、休憩タイム
一幕の劇のあとに、約10分間の休憩タイム。初めてでも分かりやすい物語と、華やかなセットや演奏で、約45分の劇もあっという間でした! 常連のお客さんも「あのシーンがよかったわ」「今年の舞台はええなあ~」とおしゃべりに花を咲かせていました。そして、ここ上七軒の歌舞練場は、庭園の池を橋で渡す京都でも数少ない寝殿造の美しさが特徴なので、庭園鑑賞もぜひ楽しんで。
6.後半は美しい舞の舞台。あでやか~!
後半は「常磐の寿ぎ」という純舞踊と、フィナーレの「上七軒夜曲」を2幕続けて。幕が上がった瞬間にどっと歓声が上がるほど、まぶしい桜のセットに、華やかな舞妓さんの花笠の踊り。もう釘付けです。そして北野をどりで人気の演目「上七軒夜曲」は、揃いの黒裾引姿の芸妓と、色とりどりの華やかな衣装の舞妓が全員で踊るあでやかなフィナーレ。最後の桜吹雪まで、ほんとに目が離せない!
7.終演後は花街をぶらり歩き
約1時間20分の北野をどりはあっという間。幕が下りたあとは、劇場内で記念撮影をしてから、上七軒の花街へ。気軽に立ち寄れる喫茶店やそば屋さんもあるので、観劇後の余韻に浸りながら、花街の雰囲気を満喫して帰りましょう。上七軒通りは2012年に改修され、情緒ある石畳にお色直ししたばかり。今出川通りまでそぞろ歩きも楽しいですよ。
京の花街 春のをどり
『第65回 北野をどり』
2017年3月25日(土)~4月7日(金) 上七軒歌舞練場(京都・西陣)
京の花街 春のをどり
『第145回 都をどり』
2017年4月1日(土)~30日(日) 祇園甲部歌舞練場(京都・祗園)
京の花街 春のをどり
『第180回 鴨川をどり』
2017年5月1日(月)~24日(水) 先斗町歌舞練場(京都・先斗町)
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