88歳の陶芸家、軌跡の展覧会が兵庫で

林康夫《Form IV》 1997年 個人蔵
現在も意欲的に活動する88歳の陶芸家・林康夫(1928〜)の展覧会『林康夫 芸術への希求、陶で挑む』が、「兵庫陶芸美術館」(兵庫県篠山市)で行われています。
同館が行っている「著名作家招聘事業」。これは、国内外で活躍する著名な作家を招いて、若き作家たちに刺激を与えると同時に、幅広い人々に陶芸に親しんでもらうことをテーマにした企画です。11回目となる今回が、林康夫の展示となります。
林は戦後に家業を手伝う形で陶芸の道に入り、1947年に前衛的な陶芸制作を目指す「四耕会」の創設メンバーになりました。1948年の「雲」、1950年の「人体」といった作品など、陶オブジェの先駆者として高い評価を確立しています。
1960〜70年代は焼締めによるシンプルな造形でフォルムを追求しますが、1980年代に入ると錯視を誘う図柄を駆使するようになり、二次元(平面)と三次元(立体)が交錯する独自の世界を作り上げました。近年は「寓舎」と題したシリーズで更なる新境地を追求しています。本展では戦後から近年までの約40点を展覧。林康夫の軌跡を一覧できます。期間は2017年2月12日まで、一般600円ほか。
文/小吹隆文(美術ライター)
『林康夫 芸術への希求、陶で挑む』
日時:2016年10月22日(土)〜2017年2月12日(日)
10:00〜18:00 ※入館は17:30まで
※月曜・12/31〜1/2休 ※1/9開館、1/10休館
会場:兵庫陶芸美術館(兵庫県篠山市今田町上立杭4)
料金:12月9日まで(本展のみ開催)
一般200円、大学生150円、高校生100円
12月10日以降(同時開催の特別展「やきものを分析する-釉薬編-」の料金に含む)
一般600円、大学生500円、高校生300円
電話:079-597-3961(代表)
※会期中に関連イベントあり。詳しくは公式サイトにて
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