森田剛の怪演、吉田恵輔監督「俺はジャニーズでこれをやる」

「俺はジャニーズを使ってコレをやる」(吉田監督)
──そういう映画ですやん、監督の映画って。今回も前半は『さんかく』とか、あの辺の延長線上にありますよね。後半も実はそうなんですけど。女の子というと、今回非処女ヒロインを演じる佐津川愛美さんがものすごくいいですね、生々しくて。かなり吉田監督の趣味に寄せられてるな、という感じがするのですが(笑)。
もう完全に寄せるしかないなと思って。とにかく今回は芝居が上手い人を呼びたかったんですよ。前回の『銀の匙』では、芝居以外に苦手なことがいっぱいあったんです、動物だとか大自然だとか。今回もアクションがあったんで、とにかく信用できる役者にしたいと思っていて。俺のなかで佐津川さんは、抜群に上手い人なんです。オールマイティというか、どんな役でもこなせる。生々しさが欲しかったんですよ、牝(メス)感というか。俺の「男女あるあるネタ」をぶっこみましたから。
──純な見かけとのギャップで童貞の岡田が愕然とするのも納得できるという(笑)。
でも、海外に行くと幼女にしか見えないらしいですね。向こうは児童ポルノに厳しいじゃないですか。でも、彼女もいい年(27歳)ですからね。

──確かに見かけはそうだし、日本人男子的にはだからこそ岡田に共感できる(笑)。演劇界では佐津川さんも森田さんも今、めちゃくちゃ光ってる存在ですよね。
めちゃくちゃ光ってるし、めちゃくちゃ評価されているんですけど、でも映画と舞台では結構壁があるというか、認識の違いがだいぶあって。「森田剛って、元からすごいよ」って言うしかないんだけど。これでその枠が払われたとは思いますね。でも、「俺がコレやった後、誰がどう使うんだ?」という(笑)。
──その罪は大きいですね(笑)。よくジャニーズがこれを了承したというか。もちろん、器が大きいのは承知してますが、それにしても(笑)。
オナニーシーンとかいろいろ描いちゃったけど、なんか「あ、やるんだ」みたいな。「お尻・・・あ、出すんだ」みたいな。森田くんが女性に、嫌な方のキャーって言われてるのを見るのはすごく面白くて。「お前、人生でこっちのキャーを受けたことないだろう」って。
──試写で途中で出ていった人もいるらしい。
イタリアでも中国人の女性の方が泣きながら出て行ったとか聞きましたね。だいぶ破壊力がある。これをジャニーズでお届けしますっていうのは、すごい罰ゲームみたいだから。森田くんは見たいけど、これは見たくないって。
──そもそもこれを森田剛で、というのは最初からのプランですか?
いや、だいぶ後ですね。今回も脚本を書き上げたのって『銀の匙』のクランクイン前ですから。最初は漫画のイメージで、23歳くらいで探したんです。でもその時から「23~4で森田剛みたいな奴いねぇかなぁ」みたいな話はにしてたんだけど。
──やっぱりそこで名前は出てくるんだ。
だって『ばしゃ馬さん~』のときも、「麻生(久美子)さんより若い、23~4歳の森田剛みたいなのいない?」ってずーっと言ってて。何故そのとき俺が森田剛がいいな、って思ったかって言うと、『学校へ行こう』ってバラエティ番組があったでしょう? あそこでモニターを見てケラケラ笑ってるイメージだったんですね。そしたらたまたま安田(章大)があのときの森田剛みたいな感じだったのでキャスティングしたんですよ。
──結局、今回は「23~4歳の森田剛」からだいぶ変わったキャラになったわけですね。
もう年齢なんて関係ないな、って。今回のキャラクターとしては、もっともいいように(俳優としての森田も)成熟してるからいいんじゃないかなと。
──監督は、サイコキラー的なものは映画としてお好きなんですか?
あ、好きですよ。今回オマージュしてるのは『悪魔のいけにえ』なんです。レザーフェイスにハンマーで殴られて足がびくびく痙攣するのをDVDで駒木根(隆介)くんに見せて、「お前、これより早く動かせるように練習してこい」って(笑)。

──本当にトドメさされる前の肉体的な反応みたいなものが嫌悪感をもよおして、それがエポック・メイキングだったわけですからね。原作にもあるけれど、安藤がチェーンソウを買ってる、ってネタ振りもありますし。・・・それにしても映画ではみんな、原作より酷い目に遭いますよね(笑)。
そこは徹底してやろうと思って。なんか日本映画のヌルいというか、守りに入ってる感が・・・。なんだか壁ドンしか作ってないじゃないか、という感じがあって。
──でも『銀の匙』前後って、そんなオファーは来なかったですか?
ああ、いつも来てますよ。毎回断っちゃいますもん。本当にやりたいもの、自信があるもんじゃないと。「ほかの監督がやったほうがいいんじゃない?」って思うし、特に原作モノだと失礼になっちゃうなと。
──そこは回避して、森田さんでコレやっちゃうという(笑)。
俺はジャニーズを使ってコレをやるからね、というか。本来、これを作るなら、もっと低予算の単館系でちっちゃくやる感じなんだろうけど、それをジャニーズで、しかも手は抜かないからねって。そんな感じで勝負したいと思ったんですよね。
吉田恵輔(よしだ・けいすけ)
1975年5月5日生まれ、埼玉県出身。映画監督、脚本家。東京ビジュアルアーツ在学中から自主映画を制作、同時に憧れでもあった塚本晋也監督作品で照明などを担当。2007年、『机のなかみ』で映画監督デビュー。2008年には小説『純喫茶磯辺』を発表し、同年自ら映画化。2013年には『ばしゃ馬さんとビッグマウス』と『麦子さんと』と立て続けにオリジナル作品を発表。2014年には初の原作モノ『銀の匙 Silver Spoon』を手掛けた。
映画『ヒメアノ〜ル』
2016年5月28日(土)公開
監督:吉田恵輔
出演:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ、ほか
配給:日活 R15+
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
「息子の横で泣いた」パパ芸人×ドラえもん新作映画[PR]
NEW 2026.3.13 20:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2026年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 2026.3.13 11:00 -
京都アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2026.3.13 11:00 -
大阪アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 2026.3.13 11:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2026年版
NEW 2026.3.13 11:00 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2026年版、ホテルで食べ放題
NEW 2026.3.12 11:30 -
各界隈「応援あるある」調査…関西のとあるチームは?[PR]
2026.3.10 18:30 -
大学生に聞いてみた、121年目の『仁丹』のこと[PR]
2026.3.9 09:00 -
隠し味は、関西人おなじみのアレ!?大阪カカオ[PR]
2026.3.6 17:00 -
大河ドラマ『豊臣兄弟!』解説コラムまとめ【毎週更新】
2026.3.6 13:00 -
神戸アフタヌーンティー2026年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2026.3.6 11:00 -
不要の○○が500円券に!?梅田でお得イベント[PR]
2026.3.4 20:00 -
梅田で飲む・食う・遊ぶ 雑誌ミーツが完全攻略![PR]
2026.3.4 10:00 -
華やかスイーツ!京都のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2026.3.2 14:00 -
飲み放題付き5000円以内!梅田で歓送迎会[PR]
2026.3.2 07:30 -
グラングリーン大阪で夜ごはんシーン別おすすめ12店[PR]
2026.2.28 10:00 -
よくその企画通ったな!?リゾナーレトマム、攻めすぎ[PR]
2026.2.28 09:00 -
ここがスゴいよ日本人…レンタルファミリーに驚き[PR]
2026.2.27 08:00 -
知らんかった…宮崎県の魅力を関西人が勝手に討論![PR]
2026.2.23 20:00 -
Osaka Pointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2026.2.20 10:00 -
神戸のホテルでいちごスイーツ&自家製パン食べ放題![PR]
2026.2.15 10:00


トップ
おすすめ情報投稿
Lmaga.jpとは
ニュース
まとめ
コラム
ボイス
占い
プレゼント
エリア











人気記事ランキング




写真ランキング





ピックアップ






エルマガジン社の本

