石丸幹二「思い悩むジキルは魅力的」

4年ぶりの舞台への意気込みを語った石丸幹二
多重人格をテーマにしたホラー小説の傑作をミュージカル化した『ジキル&ハイド』。ドラマ『半沢直樹』以来、映像でも顔を見る機会が増えた俳優・石丸幹二が、4年ぶりに演じるジキル(ハイド)役への思いを語った。
「この物語は善が悪になる、という単純な話ではないんですね。人間は悪を表に出さないようにして生きていますが、一歩間違うと、薬で失敗したジキルのように、思ってもいない(悪への)負け方をするんだなと。ただこの『薬』とは、常識や自分の価値感など、何にでも置き換えられる。観ている方に『自分にとって薬とは、何に当たるんだろう?』と考えてもらえるようにすることが、再演で最も突き詰めたい部分です」
本作の作曲者は、今年話題となった『デスノート The Musical』も手がけたフランク・ワイルドホーン。石丸は彼から「ジキルには3つの人格がいる」とアドバイスをもらったと言う。
「ジキルとハイド以外に『自分がハイドだと知ったジキル』という人格があると。自分が起こしたことに対するあせりや恐怖の感情を、初演ではまだ漠然と演じていたんです。思い悩むジキルは魅力的だと思いますし、その葛藤の部分を強く出していきたいです」
今年で50歳にして芸歴25年という節目を迎えた石丸。俳優だけではなく、歌手としても挑戦したいことが増えているそうだ。「日本の童謡や歌謡曲など、日本の名曲探しをやってみたい。童謡にはとても深いメッセージがあったり、昭和の歌謡曲にはどなたが歌っても良い歌があるなあと、50歳にして思いました。そういう曲をどんどん歌って、できればレコーディングで残していけたら」
50歳を迎えてなお、新境地を開く意欲をみなぎらせる石丸。25年のキャリアで培った奥深い歌声と演技で、より進化した善と悪のスリリングな戦いを、この舞台では見せてくれるはずだ。
取材・文・写真/吉永美和子
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