建て替え前に別れの撮影会、大丸本館

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ建築の大丸心斎橋本館
12月30日に建て替えられる、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ建築の大丸心斎橋本館で、普段は禁止されている店内を撮影できる『大丸心斎橋店内 撮影会』の第1回が11月27日に開催された。
抽選に当選した20名及び報道陣も参加し、スタッフの案内のもとヴォーリズ建築の美しさを最大限に堪能できるエリアを約30分かけて巡った。北西側にあるエントランスと階段、中2階の踊り場及び階段、1階中心部の天井、エレベーターホール、御堂筋側の中央エントランスと空調部屋(ドアと売り場の間のスペース)と、普段買いものをしている最中には、なかなか目が届かないエリアにも注目するきっかけに。
「中2階のこちらは、心斎橋側と御堂筋側両方から上ることができる場所。ヴォーリズはここを出会いの場として設計したと伺っています。また踊り場には水飲み場があり、休憩できる場所でも。当時は水が流れて、拝み飲みという手ですくって飲む形だったのですが、衛生的観念から時代と共にその姿が変形してしまって今の形になっています。また、館内放送がない頃には、中2階(今はカフェスペースに)でオーケストラが演奏してお客様を出迎えていた場所でもあります」と案内を担当した今永さんは、1933年から続く本館ならではのエピソードも披露した。

30年前に大丸を退職した参加者は「働いている当時、いつも眺めていてきれいだなとは感じていましたが、改めて見てその美しさに感動しました。どうしても参加したかったので何通も応募して無事当選できてうれしかったです」、また、子どもの頃から通っていたという女性は「母親と小さい頃からずっと通っています。昔、水飲み場を利用していたことを思い出したり、階段の手すりがとっても高く感じたことなど、当時の記憶がよみがえりました」と、現在の本館に愛着を持っている人々が数多く訪れ、何枚もその姿を写真に収めていた。
ちなみに保存する資材や箇所は、現在は地下2階通路に展示されている新しい本館の模型で確認でき、12月2日~30日まで開催される『大丸心斎橋回顧展』では、江戸時代の店舗の模型、昭和期の宣伝ポスター、ヴォーリズによる建築デザイン画などが楽しめる。年内は30日まで、現在の姿を楽しむことができるので隅々までしっかり目に焼き付けて。31日からは北館のみの営業となる。
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