世界で話題 須藤元気の新プロジェクト

トリッキーなファイティングスタイルと、ド派手な入場パフォーマンスで、日本の格闘界に革命を起こした須藤元気。そんな彼が、格闘家引退前から構想をあたためていたという、音楽&パフォーマンスグループ・WORLD ORDER(ワールド・オーダー)が、ついにメジャーデビューを果たした。「洋服の青山」のCMなどで見せたユニークな動きのダンスとも相まって人気は上昇し、来年には武道館(!)での公演も決定。まさに第二の人生を歩み始めたと言える須藤に、WORLD ORDERのスタイルと、一流プロデューサーもビックリな戦略&直感に従って歩んできた、デビューまでの道のりを聞いてきました。
取材・文/吉永美和子 写真/バンリ
「自分を追い込んで強くなれば、色モノじゃなくて華になる」
──格闘家からミュージシャンになるというのは、思い切った進路変更でしたね。
「高校生の時に、格闘家になるかミュージシャンになるかという、2つの夢があったんですよ。それで結局格闘家になったんですけど、もう1つの夢も心の中に残っていて、“そっちをやろう!”と思って引退しました」
──格闘家として成功していた中で、その決断は簡単ではなかったと思いますが。
「よく“行動する前に考えろ”と言われますけど、僕はその真逆なんです。行動する前に考えると、チャンスを逃しますから。やっぱり(脳の)前頭葉は、損得勘定で考えるので、計算だけで生きることになるんですよ。そうじゃなくて“やりたい!”という直感に従って行動に出て、それから考える。まずは今までの自分の思考パターンから、自分を脱却させることが大切なんです」
──そこから打ち込み系の音楽と、ロボットっぽいダンスを組み合わせた集団パフォーマンスというスタイルになったのは?
「打ち込み系の音楽は、もともと好きだったんです。だいたい僕が1人でギター持って歌っても、何かイタいじゃないですか(笑)。でも、いくらいい曲を作っても“須藤元気”って名前が出た瞬間、色眼鏡で見られるだろうなと。だからまずは、格闘家のイメージを抜いてもらうために、格闘家らしからぬイメージ・・・背広でメガネで七三分けの、外国映画に出てくるような日本のサラリーマン姿で行くことにしました。典型的な日本人像を逆手に取って、クールな表現ができればいいなと。あと、他のミュージシャンと差別化を図る時に、とにかく肉体も使って表現するしかないと思い、パントマイムの人やダンサーの人も交えた、7人組のパフォーマンス・グループにすることにしました」
──イメージ戦略というか、ヴィジョンがそこまでバッチリあったわけですね。
「格闘家で僕がうまくいったパターンを、音楽業界にそのまま水平移動させたんですよ。僕は身体が大きくないので、このままでは埋もれてしまうと考えた時に“人と違うことをしよう”と思って、入場時のパフォーマンスなど、当時日本では誰もやってなかったことを取り入れたんです。でもこれって、弱いままだとただの色モノじゃないですか? 人と差別化を図ったことで、自分を追い込んで実際に強くなれば、それは色モノじゃなくて華になる。他の人との差別化って、表現をする上でとても大事だなと思うんです」
──とはいえ結成からメジャーデビューまでは、いろいろご苦労もあったのでは?
「最初はストリートパフォーマンスから始めて、レコード会社に売り込みにも行ったんですけど、やっぱり相手にされなくって。ただMV(Music Video)を動画サイトに上げたら、特に海外からの反応がすごかったんですよ。だから最初の頃は、オファーの9割が海外からのものでした。でも結局はこうして、日本でメジャーデビューができて良かったです」
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