南大阪・泉大津市に広大な公園が誕生、来年にはレストランも

2023.7.11 06:45

公園全体を眺めることができる「シーパス山」からの景色(7月9日・シーパスパーク)

(写真15枚)

南海本線「泉大津駅」の西側にある市民会館等跡地に6月27日、新たな公園「SHEEPATH PARK(シーパスパーク)」(大阪府泉大津市)が誕生。7月9日のオープニングフェスでは、ダンスや吹奏楽などのパフォーマンス、野菜や泉州タオルの販売などがおこなわれ、多くの地元民たちが公園を存分に楽しんだ。

■ 市民で使いこなし、進化していく公園に

公募で決まった施設名は、「SHEEP(羊)」と「PATH(小径)」の合成語で、泉大津市のマスコットの羊が森の小径をのんびり歩いているイメージだという同パーク(泉大津は日本一の毛布の街)。約3.5万平方メートル(甲子園ほぼ1個分)という広大な敷地面積で、芝生が広がる緑豊かな公園となっている。

数回にわたるワークショップを実施し、市民の意見やアイデアをふんだんに取り入れたという園内には、大きな芝生広場「おおはらっぱ」をはじめ、芝すべりができる「シーパス山」、手押しポンプで井戸水を汲み上げて泥んこ遊びができる「どろんこリング」など、子どもたちが自然に触れて遊べるスペースが充実。

オープニングフェスの様子。ダンスパフォーマンスがおこなわれたデッキテラス(7月9日・シーパスパーク)

そのほか、ライブやダンスを披露できる「デッキテラス」、机や椅子があるため会議なども可能な「多目的ルーム」、キッチン機能を兼ね揃えた「ワークショップスペース」、農業体験の「めーでるガーデン」などもあり、1年を通してさまざまなシーンで利用できそうだ。

南出賢一泉大津市長は「今日の景色を覚えていてください。1年後、3年後、10年後、子どもたちの成長とともにここが森になっていく。人を育て森を育んで、みなさんと一緒に泉大津の素晴らしい財産と言える場所にしていきたい」とコメント。

2024年には、全国各地で飲食店を運営する「バルニバービ」(大阪市西区)によるレストランがオープンする予定だという。南出市長は「緑豊かななかで、モーニングやランチを楽しめる空間になると思います」と期待を込めた。

「芝生を裸足で歩くのがめちゃくちゃ気持ち良くてオススメ」と話す南出賢一泉大津市長。更衣室やシャワールームもあるため、ランニングやサイクリングなどの拠点地としても利用できる(7月9日・シーパスパーク)

■ 多くの市民が来園したオープニングフェス

7月9日におこなわれたオープニングフェス。パークの中央に位置するデッキテラスでは、いずみ太鼓「鼓聖泉」による和太鼓演奏でスタート。その後もダンスパフォーマンスや、終盤にはなんと結婚式までおこなわれ、広場ではマルシェや「キッズフリマ」などさまざまな企画が開催。

子どもの芝すべりを見守っていた泉大津市に住む30代の女性は、「広くて安心できる公園ができてうれしい」と話し、芝生では子どもたちが走り回ったり、ボール遊びをしたり、シートを敷いてピクニックを楽しむファミリーの姿も。新たな公園の可能性を感じさせる1日となった。

「シーパスパーク」内のパークセンター(管理事務所、多目的ルーム、デッキテラス、ワークショップスペース、授乳室、更衣室、シャワー室)は朝10時から夜9時(月曜・年末年始休)。有料駐車場137台。部屋や屋外、備品のレンタル予約や料金は公式サイトの「かりる」ページにて。

「SHEEPATH PARL」

2023年6月27日(火)オープン
住所:大阪府泉大津市小松町1-55
時間:公園・駐車場・駐輪場/24時間利用可能、パークセンター/10:00〜21:00
※月曜(祝日時は翌火曜)、年末年始休
電話:050-6864-9071

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