お茶の間に登場した『機動戦士ガンダム』（1979年）から、最新作までの約35年分の歴史をギュッと集約した『ガンダムワールド 2015 in 大阪』。現在、南港ATCで開催中だが、この手のイベントは原画・セル画ばかりで「ファンしか楽しめない・コンテンツが少なく物足りない」など不満も多々。ですが、今回は手頃な入場料にしてこの内容はアタリです！

なにより、複雑かつ膨大な情報量がしっかり整理されており、非常に見やすい。歴代シリーズを１つの年表で振り返るのではなく、その時代のガンプラ・フィギュア・テーマ曲など、個別コーナーが用意され、「あっ、このオモチャ持ってた！」「このシリーズは知ってる。こんなガンダムあるんだ」など、そこまでガンダムを知らない、もしくは、小さい頃にテレビで観てたレベルでも、懐かしい気持ちになれたり、想い出が甦ったりと、充分に満足できます。歴代のガンダムや主人公が集結したパネル「シャア・アズナブルの軌跡」など、シリーズ進化も一目でわかり、充実のコンテンツと高い編集力で幅広く楽しめます。

そのほか、「実物大シャア専用ザクヘッド」「１/10 シャア専用ズゴック」「実物大 RX-78-2 ガンダムコクピット（有料）」といったリアル展示物も多彩で、「デギン公王の椅子」「１/10 ザクの武器」はファンにはたまらないハズ。さらに、限定ガンプラ販売や出張ガンダムカフェも登場。来場者全員にはオリジナルカードをプレゼントと、改めてガンダムが好きになるはずだ！

取材・文・写真／宗久篤司