京都・祇園にホテル界の“黒船”…シンガポールの「星のや」的存在、「カペラ京都」が開業

3時間前

ホテル「カペラ京都」(京都市東山区)の開業セレモニーでお辞儀をする舞妓(3月22日撮影/Lmaga.jp)

(写真16枚)

京都・祇園に、新たな外資系ホテル「カペラ京都」(京都市東山区)が、3月22日にオープン。関西人が日帰りでもアクセスしやすい“駅チカ”の好立地に、非日常を体験できる場所が誕生した。その一方、祇園エリアへの相次ぐ高級ホテルの開業で、今後の競争も予感させる。

■ 「カペラホテル」って?

「カペラ京都」のレストラン「ランテーヌ」は、カフェやランチ、ディナーで1日中利用できる(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」のレストラン「ランテーヌ」は、カフェやランチ、ディナーで1日中利用できる(3月22日撮影/Lmaga.jp)

「カペラホテルズ&リゾーツ」は、シンガポール発祥の新進気鋭なホテルグループ。2009年開業の「カペラ・シンガポール」から始まり、その土地ならではの文化に根差したリゾート体験ができることから、例えるならば、シンガポールにおける「星のや」的存在と言える。

「カペラ京都」外観(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」外観(3月22日撮影/Lmaga.jp)

そして、「カペラ」を冠するホテルとして、日本に初進出したのが「カペラ京都」である。祇園にかつてあった「新道小学校」の跡地に建ち、隣には「建仁寺」や、芸舞妓が稽古や公演をおこなう「宮川町歌舞練場」が建ち並んでいる。

■ 地元・関西人が気になる「レストラン」は?

「カペラ京都」の「パティスリー」では、パンや季節のスイーツを販売する。ショーケースの中は、花が咲き乱れる農園をイメージ(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」の「パティスリー」では、パンや季節のスイーツを販売する。ショーケースの中は、花が咲き乱れる農園をイメージ(3月22日撮影/Lmaga.jp)

ホテルの館内には、4つの飲食店がある。正面玄関を入ってすぐの「パティスリー」では、パンやケーキをテイクアウトすることができる。ホテルで焼いた自家製パンがショーケースに陳列され、「クロワッサン」や「ブリオッシュクリームパン」などを、650円〜購入できる。

「カペラ京都」の「パティスリー」で販売するパン。写真左から「クロワッサン」(650円)、「パンオショコラ」(750円)(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」の「パティスリー」で販売するパン。写真左から「クロワッサン」(650円)、「パンオショコラ」(750円)(3月22日撮影/Lmaga.jp)

その隣の「ランテーヌ」では、「パティスリー」のケーキを店内で食べられる。ケーキ1個・2800円と、少し高級な価格帯ではあるが、アメリカの三つ星ミシュランレストラン「シングルスレッド」が手がけた、アメリカ以外ではここでしか食べられないケーキだ。

芸舞妓が花のように舞い踊る様子を表現した「京おどり」や、広島のレモン農家「たてみち屋」のハチミツにこだわった蜂の巣のようなケーキなど、8種類が並ぶ。

「カペラ京都」の「パティスリー」で販売するケーキ。写真は「北海道ミルク&たてみち屋ハチミツ」(2800円)(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」の「パティスリー」で販売するケーキ。写真は「北海道ミルク&たてみち屋ハチミツ」(2800円)(3月22日撮影/Lmaga.jp)

ランチとディナーには、フレンチのコース料理を提供。6500円(前菜、メイン、デザートの計3品)と、7500円(スープが加わった計4品)の2種類をスタンバイする。

「カペラ京都」の中庭。隈研吾氏が手がけた「唐破風(からはふ)」の屋根と、水面が静謐な石庭が広がる(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」の中庭。隈研吾氏が手がけた「唐破風(からはふ)」の屋根と、水面が静謐な石庭が広がる(3月22日撮影/Lmaga.jp)

店内の大きな窓からは中庭を望み、建築家・隈研吾氏が手がけた建物を存分に味わうことができる。歌舞練場の意匠から着想を得た「唐破風(からはふ)」の屋根の奥には、枝垂れ桜と紅葉が植えられ、季節ごとに違った景色を楽しめる。

「カペラ京都」のメインダイニング「SoNoMa by SigleThread」。アメリカの三つ星ミシュランレストランが手がける「おまかせコース」は4万5000円〜(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」のメインダイニング「SoNoMa by SigleThread」。アメリカの三つ星ミシュランレストランが手がける「おまかせコース」は4万5000円〜(3月22日撮影/Lmaga.jp)

そのほか、前述の「シングルスレッド」が海外初進出し、和風カリフォルニア料理を提供する「SoNoMa by SigleThread(ソノマバイシングルスレッド)」と、鰻のおにぎりなどの和食も楽しめるバー「宵」を、日帰り客も利用することができる。

「カペラ京都」で最高級の客室「カペラスイート」のリビングルーム。窓からは五重の屋根でお馴染みの「八坂の塔」が見える(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」で最高級の客室「カペラスイート」のリビングルーム。窓からは五重の屋根でお馴染みの「八坂の塔」が見える(3月22日撮影/Lmaga.jp)

また、客室は1泊・約21万円〜(2名利用)で、全89室ある。95%を外国人観光客が利用し、特にアメリカからの観光客が多いという。最高級の「カペラスイート」は、1泊・193万150円〜。2つの寝室とお風呂、リビングルームがあり、開業初日から予約が入っているそうだ。

■ 祇園で“高級ホテル戦争”?地元への配慮も

「カペラ京都」の外観(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」の外観(3月22日撮影/Lmaga.jp)

京都の高級ホテルは「フォーシーズンズホテル京都」「パーク ハイアット 京都」など、清水寺周辺の「東山エリア」を中心に展開してきた。古くからの民家や、芸舞妓の練習場などが建ち並ぶ「祇園エリア」には、多くの客室を備える高級ホテルがこれまで無かった。

「カペラ京都」に隣接し、同じタイミングで建て替えられた「宮川町歌舞練場」(3月22日撮影/Lmaga.jp)
「カペラ京都」に隣接し、同じタイミングで建て替えられた「宮川町歌舞練場」(3月22日撮影/Lmaga.jp)

しかし、「祇園エリア」に、1泊・最高300万円超の「帝国ホテル 京都」が3月5日に開業。続いて、今回「カペラ京都」が誕生したことで、祇園での“高級ホテル戦争”の始まりを予感させる。その一方で、経営陣からは“地元への配慮”が繰り返し語られた。

「カペラ京都」の開業セレモニーの様子。写真左から、舞妓、「カペラホテルグループ」ベリンダー・シンド氏、「NTT都市開発ホテルマネジメント」松本順一氏、「カペラ京都」統括総支配人 ジョン・ブランコ氏、舞妓(3月22日撮影/Lmaga.jp)

統括総支配人のジョン・ブランコ氏は「ハジメテ ゲタデ キモノモ ハジメテ」と微笑みながら、「京都、とりわけ宮川町は、単なる観光地ではなく、長い歴史と文化、美意識が息づく特別な場所です。この地に拠点を構えることの重みを、深い敬意と感謝の念を持って受け止めています。

また、地域の皆様、温かくこの地に迎えてくださりありがとうございます。この町の一員として、文化や伝統を大切に守りながら、未来へ繋げる存在でありたいです。そして、お客様には、より親密で豊かな京都を感じてもらえることを願っています」と語った。

さらに、「カペラホテルグループ」ベリンダー・シンド氏は「私どもにとってカペラ京都は、財務面における『王冠の宝石(=高い収益性が期待される事業)』とも言える存在です。約1年前には、(姉妹ブランドである)『パティーナ大阪』を開業し、そして本日、カペラ京都が誕生しました。これにより、日本への取り組みは新たな段階へと進んでいきます」と、今後の展望を話した。

「カペラ京都」は3月22日に開業。場所は、京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約10分。予約などの詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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