30年前の“豊臣兄弟”に、人気バンドメンバー…戦国武将10人超が登場でSNS沸く

12時間前

『豊臣兄弟!』第10回より。鷹に餌をあげる甲斐の戦国大名・武田信玄(高嶋政伸)(C)NHK

(写真11枚)

豊臣秀吉の名参謀と言われた弟・豊臣秀長(小一郎)のサクセスストーリーを、仲野太賀主演で描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

3月15日放送の第10回「信長上洛」では、明智光秀や武田信玄などの、おなじみの戦国武将たちが一斉に初登場。そして浅井家に嫁ぐ市と秀長、市と柴田勝家のやり取りにもSNSが沸きかえった。


■ 「婚礼は初陣」政略結婚する市…第10回あらすじ

先の将軍の弟・足利義昭(尾上右近)を助けて、上洛することに決めた織田信長(小栗旬)。そのためには近江の浅井家を攻略せねばならず、妹・市(宮﨑あおい)を浅井家の嫡男・長政(中島歩)に嫁がせ、人質にすることで同盟を結ぶことにした。

市は信長の前では「やっと兄上のお役に立つことができる」と口にするが、呼び出しを受けてやってきた小一郎には、織田家のためだけに嫁ぐことを、浅井家に見透かされる不安を打ち明ける。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。刀を振るう市(宮﨑あおい)(C)NHK

小一郎は、長政は秀麗な顔だちで優しい人だとホラを吹き「一かけらでもご自分のためとは思えませぬか?」と問うた。市は自分は男に生まれて、兄とともに戦いたかったと本音を明かし「この婚礼は私の初陣じゃ」と自分を納得させる。

1ヶ月後の婚礼の席で、たびたび長政から気遣いの言葉をかけられた市は、同行していた柴田勝家(山口馬木也)に「小一郎に伝えよ。嘘から出た真(まこと)じゃ」と、晴れやかな顔で語った・・・。

■ 戦国武将10名が一挙登場!明智光秀はネチネチ?

織田信長が本格的に戦国時代の中心におどり出ることになった、足利義昭を擁立するための上洛。ということで当時の有力大名や武将たちが、続々と信長の・・・つまりは、豊臣兄弟の周りに集まり始めるターンになった。

ということでこの第10回では、名の知られた武将たちが一挙に10名近く登場! そのたびにSNSは「キター!」と言わんばかりに盛り上がっていた。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。門の前で藤吉郎(写真左、池松壮亮)と話す将軍家家臣・明智光秀(写真右、要潤)(C)NHK

盛り上がりのトップ・オブ・トップは、なんといっても明智光秀(要潤)。有名すぎてネタバレにもならないだろうが、この10数年後に「本能寺の変」を起こして、主君・織田信長を殺害し、そのあと1ヶ月も経たないうちに豊臣秀吉に討たれてしまうという、いろいろとミステリアスな人物だ。

2020年に光秀が主人公になった『麒麟がくる』(主演は長谷川博己!)では、正義感の強い理想主義者として描かれていた。

そして、今回の要版・光秀、人当たりは丁寧だけど、秀吉に対して「京や堺を知らないなんて(嘲笑)」な態度が透けて見えるなど、いい感じに慇懃無礼(いんぎんぶれい)なキャラに。

SNSでも「今回の光秀はいつもと違う上から男やん!」「他者を小馬鹿にする態度。これは麒麟がこないタイプの十兵衛だ・・・・・・!!」「意外とここまで鼻につくタイプの光秀って最近見なかったような気がする(笑)」「ネチネチ嫌な奴で、この調子なら本能寺で頑張ってくれそうだ」と、なかなかイメージ通りという評が。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。足利義昭(写真右、尾上右近)に刀を向ける織田信長(写真左、小栗旬)(C)NHK

さらに、光秀の従者の男が、実は「仲間になる人を直接見ないと気がすまない」という足利義昭本人! というサプライズも。

これにはSNSも「これまでの作品の足利義昭に比べて、微妙に知恵者っぽいな」「足利義昭そこにいた。って、織田信長が工事現場にいたのと同じパターンじゃん」などの声があった一方、光秀のちょっとした言動から正体を見抜いた竹中半兵衛(菅田将暉)にも「急に名探偵ハンベエが始まったぞ」「人の目を見て喋るのは苦手でも観察力が鋭い半兵衛」などのツッコミの言葉が出ていた。

■ 嫌々嫁いだら…イケボのイケメン!?未来の再婚相手も

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。織田信長(小栗旬)と話す妹・市(宮﨑あおい)(C)NHK

信長は上洛第一歩として、その玄関口となる近江を牛耳っている浅井家と同盟を結ぶことになり、ついに妹・市を政略結婚のために手放すことに。信長は未練たらたらだし、市も「兄のような男がタイプなのに」と、あまりにも別れたくないカップル状態に、

SNSも「今回、市→信長が激重感情すぎる・・・(ニヤニヤ)」「兄上は妹を大切にしてきたんだね。男性の好みが兄上なことを隠さないお市様とセットで心がポワポワする」「なんでこんなにブラコンなんだって答えが、この小栗信長公なら仕方ないだろ!! っていう説得力がやばい」などのコメントが。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。市(宮﨑あおい)を優しく気遣う浅井長政(中島歩)(C)NHK

しかし実際に嫁いでみると、夫の長政さんは「疲れてない? 寒くない?」となにかと気遣いしてくれる上にイケボのイケメン。兄とは正反対だけど、それとはまた別の人間的な魅力のあるお相手だ。

お市にとってはなかなか複雑だろうけど、さらに複雑な感情を抱いていたのが、同行していた権六こと柴田勝家だった。お市とはのちに夫婦となる運命なのだけど、市の「お前と一緒になる方がマシかも」というフラグのような言葉にドギマギするシーンが、SNSでは最高潮の盛り上がりに。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。岐阜に戻る柴田勝家(山口馬木也)と話す市(宮﨑あおい)(C)NHK

「お市様ー! そんな小悪魔みたいな戯れ言やめてあげて!!」「そんな思わせぶりトーク良くないですよ!! これは魔王の妹!!」「不器用な柴田勝家の純情をもてあそぶ悪い女あ! に見せてこれ本心なんでしょうね」「権六、お市様の手のひらでコロコロ転がされてるw」「急に思わせぶりなこと言われてドモリにドモリまくる勝家可愛すぎて尊死」「この勝家の可愛さをどうしたらいいの」など、主に勝家のピュアさにキュンと来たという言葉があふれていた。

■ 30年前のレジェンド「豊臣兄弟」が出演

そして信長は、無事将軍となった義昭の権威を利用して、将軍の謁見のために上洛するよう、有力武将たちに通達。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。越前の戦国大名・朝倉義景(鶴見辰吾)(C)NHK

「挨拶に来ない奴は反逆者だと見なすよ!」というのは、特に武田信玄(高嶋政伸)や朝倉義景(鶴見辰吾)のような古くからの名門や、上杉謙信(工藤潤矢)のように幕府(関東管領)にちゃんと忠誠を誓ってる人にとってはカチーン! と来る話だけど、表立って反抗ができないのが信長の上手いところだ。

というわけで、将軍に就任した義昭の臣下の者や、この書状をめぐる各大名の反応のインサートで、戦国を彩る有名な武将たちが続々と登場。

そのたびにSNSでは「甲斐の虎に越後の龍、土佐の鬼、それに逆臣!」「三好三人衆がナレではなく映像化されてるのを見ると・・・こんなに嬉しいことはない」「謙信公!! ゴツそう」「関西弁の荒木村重(トータス松本)www」「長宗我部元親([Alexandros]の磯部寛之)、色気すごかったな」「そんなに急に主要登場人物いっぱい出さないで! 追いつかない!!」などの歓声と悲鳴が。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』より。写真左から、大和の戦国武将・松永久秀(竹中直人)、甲斐の戦国大名・武田信玄(高嶋政伸)(C)NHK

なかでも視聴者が盛り上がったのが、かつての大河ドラマ『秀吉』(1996年)で、それぞれ主人公の秀吉&弟の秀長を演じた竹中直人(2014年の『軍師官兵衛』でも秀吉役!)&高嶋政伸が、松永久秀と武田信玄役で登場したことだ。

この新旧豊臣兄弟の粋なコラボもテンション上がるけど、竹中直人は名だたる戦国武将の中でも特別にキャラが濃い松永久秀役。このあと信長とガッツリ関わることもあり、今後の活躍が期待できそう。

SNSでも「武田信玄が元秀長で松永久秀が元秀吉とかw」「竹中直人と高嶋政伸が出てきてテンション上がる私は30年前の『秀吉』ガチ勢」「武田信玄! あなた昔、小一郎だったじゃない!」「戦国のボンバーマン松永久秀の貫禄がヤバい。まるで秀吉みたいだ」「猿感が強い松永久秀」「あれは、松永久秀は笑いながら怒ってるなw」「一瞬しか出なかったけど胡散臭さが出ていて期待しかない」などの、高揚感にあふれた言葉が見受けられた。

■ トータス松本、大河ドラマでも「最低伝説」に期待!?

毎回毎回「よくこんだけの要素を一話に盛り込めるな!」とビックリする八津弘幸脚本だけど、今回はこの時代の有名人たちの顔見せのようになっていて、特に戦国好きにはたまらない回だった。

『豊臣兄弟!』第11回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第11回より。浅井長政(中島歩)の隣で、兄・織田信長からもらった銅鏡を大切そうに持つ市(宮﨑あおい)(C)NHK

そんななか、今回は微笑ましいシーン満載だから忘れてたけど、このあと信長の野望に人生を翻弄される市の、悲劇の序章とも言える回だった。長政や勝家との関係が良好なほど心痛がひどくなるので、この人でなし具合(褒)もさすが八津脚本だ。

ここから信長の波乱の天下取りが始まるわけで、この激流の中で秀長がどのような「調整」を果たしていくかを楽しみにしたい。

『豊臣兄弟!』第10回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第10回より。織田信長からの書状を読んだ摂津有岡城主・荒木村重(トータス松本)(C)NHK

そして個人的に注目なのが、八津が脚本を務めた朝ドラ『おちょやん』(2020年)で「朝ドラ史上最低の父親」の烙印を押されたテルヲを演じたトータス松本が、このあと「最低」と言われてもしょうがない所業をいろいろやってまう荒木村重役にキャスティングされていること・・・今回もまた、大河ドラマ史に残る最低伝説を作ることになると期待していいですか?!

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。3月22日放送の第11回「本圀寺の変」では、豊臣兄弟が松永久秀の仲介で、堺の商人たちと交渉を繰り広げるところと、足利義昭と三好三人衆が武力衝突する「本圀寺の変」が描かれる。

文/吉永美和子


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