映画「国宝」大ヒットで女形に注目も…篠井英介、「女方」にこだわる理由

17時間前

篠井英介(Lmaga.jp撮影)

(写真4枚)

映画『国宝』の大ヒットで、「女形(おやま)」という日本の芸能に改めてスポットが当たっている昨今。現代演劇の世界で女方として活躍する篠井英介が、古今東西の名女優たちが演じた『欲望という名の電車』のブランチ役に、19年ぶりに挑戦する。1月20日に大阪で行われた会見では「女形」ではなく「女方」と称する理由や、今回のブランチ役のプランなどについて語ってくれた。

■ 「できるだけ削ぎ落としても女性を演じられる」

中学生のときに『欲望という名の電車』の舞台を観て、ずっとブランチを演じることを夢見ていたという篠井。歌舞伎の女形を目指すものの、当時は一般家庭からの入門がさらに厳しかったために断念し、現代演劇のなかで歌舞伎作品を上演する劇団「花組芝居」に参加。そこで女方としての地位を確立し、現代演劇で女性を自然に演じられる数少ない男優として、高く評価されている。

篠井英介(Lmaga.jp撮影)

女形ではなく「女方」と名乗っているのは「女の『形』を真似るのではなく、女の『方』に向くということを心しているから」とのこと。「ほかにも女の役をやる(男性の)方はいらっしゃるけど、割とデフォルメしたコスチュームプレイが多いんです。女性のように着飾るのではなく、できるだけ削ぎ落としても女性を演じられるのが僕の特性であり、一番目指しているところです」と、あえて「女方」と名乗る誇りを語った。

その言葉通り、今回の『欲望という名の電車』は、ドレスではなくパンツ姿が中心になるそう。「最初に(ブランチ役は)おじさんだとバラしますが(笑)、最後にはブランチ・デュボアに見えるように演じます。女性よりも男性がバーン! と演じる方が、観ている人それぞれが想う女像を投影しやすいんです。それが女方の魅力ですね」と、女方の強みを明かす。

篠井英介(Lmaga.jp撮影)

ちなみに『国宝』については「僕も歌舞伎の女形に、なれるものならなりたかった」と本音を出しつつ「歌舞伎役者ではなくあの2人(吉沢亮・横浜流星)がやったことで真実性が出た気がするし、『国宝』を通じて女形を見直してもらうのは大歓迎。私がブランチを演じるのはこれが最後なので、どんな風になるのか、怖いもの見たさで来てください(笑)」と、最後の「女方ブランチ」の目撃を呼びかけた。

『欲望という名の電車』は、巨匠テネシー・ウィリアムズの代表作にして、アメリカ演劇の金字塔と言われる戯曲。仕事も財産も失った元名家の令嬢・ブランチ(篠井)が、ニューオリンズに住む妹夫婦の元に身を寄せるものの、妹の夫・スタンリー(田中哲司)と衝突を繰り返し、やがて決定的な亀裂が訪れる…というストーリー。

篠井英介(Lmaga.jp撮影)

篠井と田中以外には、松岡依都美、坂本慶介、宍戸美和公などが出演。翻訳と演出はG2が務める。3月の東京公演を経て、大阪公演は4月4日・5日に「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)にて。チケットは一般8800円、24歳以下3800円で、現在発売中。

取材・文・写真/吉永美和子

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