『豊臣兄弟!』松本怜生が語る、三成役への覚悟「絶対に恥ずかしい姿は見せられない」

『石田三成祭2025』に登場した松本怜生(11月2日・滋賀県長浜市)
2024年のNHK朝ドラ『おむすび』などに出演し、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で豊臣秀吉の家臣・石田三成を演じる注目の若手俳優・松本怜生。11月2日には「石田会館」(滋賀県長浜市)周辺でおこなわれた『石田三成祭2025』に登場し、日本全国の三成マニアの熱気を直に受けるという経験をした。
今回、松本の独占取材が実現。三成役に決まったときの心境や、リサーチのなかで受け止めた思いなどについて語ってもらった。
■ 父に「お前がやれるなら、石田三成しかいない」と言われ…
──松本さんは、複数の武将役を対象にしたオーディションで、約1000人の応募者のなかから石田三成に選ばれました。最初から三成役を狙っていたのでしょうか。
ほかは加藤清正や藤堂高虎など、もっとりりしくて力強い方が演じる印象のある武将だったので、父親に「お前がやれるなら、石田三成しかいないぞ」と言われました(笑)。
かといって三成も、過去には名だたる方が演られているので、僕みたいな若手が演じられるかな? と。なので、オーディションには「僕が今できる家臣」をやろうという思いで臨みました。

──では三成役に決定したときは、どう思われましたか?
「マジか?」って思いました(笑)。1000人のなかから、本当に僕を選んでくださったんですか? ドッキリなのかな? って。オーディションでは、緩急とか違いをつけて演じようと思って臨みましたし、なによりも本気さでは誰にも負けないつもりで行ったので、そこを評価されたのかなと思います。
──確かに石田三成は、作品によって誠実な善人だったり、悪知恵を働かせる悪漢だったりと、キャラクターの振り幅がかなり大きいのが特徴です。今後どんなキャラ付けをされても、柔軟な対応ができそうな人を選んだのかもしれないですね。
それが理由で選ばれたのだとしたら、嬉しいです。

──オーディションの前に、過去の石田三成役の方の演技を参考にしたりしましたか?
それは、あまりしたくなかったです。誰かの真似をして受かるというのは、受かったあとのことを考えても、僕にとっては良くないだろうと。今の自分ができることでやった方が、受かった時の自信につながると思いました。
だから座り方とか立ち姿とか、所作的なところを多少研究したぐらい。受かってからは見るようにしていて、今は『天地人』(2009年/『豊臣兄弟!』織田信長役の小栗旬が三成を演じている)を見ている最中です。
──三成の登場は、秀吉が信長の重臣となってからなので、当分先になりそうですね。
でも登場部分の脚本が、この前届いたんです。まだ青本(※時代考証チェック中の台本)なんですけど「ああ、こういう出方をするんだ」というのはわかりました。
■ 一番好きな言葉は、ZIBUさんの口癖でもある「西軍勝利」
──待ち遠しいです。松本さんは三成の出身地で領地でもある長浜に、すでに2回訪れるほど熱心にリサーチをされていますが、三成マニアのインフルエンサー・石田三成―ZIBU―(@zibumitunari)さんにも、いろいろ話をうかがってるそうですね。
ZIBUさんはなにを質問しても丁寧に答えてくださいますし、やっぱり誰よりも石田三成を愛している方なんですよ。今日(石田三成祭)もそうですけど、426回忌法要にもなる人が未だにこれだけ愛されているのを見ると、すごく背中を押されます。
──なにか役作りにつながりそうな、印象に残った言葉などはありますか?
言葉というのか・・・僕が一番好きなのは「西軍勝利」(笑)。
──ZIBUさんの口癖が(笑)。
それは(西軍敗戦の)結果が決まっていても、まだあきらめないという精神ですね。絶対これから西軍が勝利するという姿勢が、僕の火も燃やしてくれます。三成好きの方は、もう石田三成の強い信念、魂が憑依してると思っていて。
そんな方々に「応援してます」と言われたら、絶対恥ずかしい姿は見せられないですよね。それは決して枷(かせ)ではなく、嬉しいことだと思っています。
──Lmaga.jpでは、これがはじめての『豊臣兄弟!』の取材となります。これから出番を楽しみにしている人たちに、メッセージをお願いいたします。
どうしても歴代の三成役の方と比べられたり、違いを求められるのは覚悟していますが、まずは『豊臣兄弟!』にとってベストな石田三成を演じたいです。自分が活躍するというより、その世界に当たり前のように馴染んでいる方が、大切な芝居だったりするので。
絶対に盛り上がる『豊臣兄弟!』の絵のなかに、石田三成がきれいに溶け込めたら、それが僕にとっては幸せなこと。皆さんにもそこをあまり意識せずに見てもらえることが、僕には案外良かったりするので(笑)。まずは作品を楽しむという目で、見ていただけたら嬉しいなと思います。
◇
『豊臣兄弟!』は、主演・仲野太賀が演じる豊臣秀長が、兄・秀吉(池松壮亮)とともに天下取りに挑む姿を描いていく。ほかに吉岡里帆(秀長の妻・慶)、浜辺美波(秀吉の妻・寧々)などが出演。現在放送中の『べらぼう』終了後、2026年1月4日(日)から放送開始(初回は15分拡大版)。
取材・文・写真/吉永美和子
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