近年、ホテル急増の大阪…欠点は「多人数が滞在できない」、万博閉幕を機に変化?

4時間前

アパートメントホテル例:MIMARU大阪 心斎橋EASTのロビー

(写真3枚)

『大阪・関西万博』の開催もあり、ここ数年でホテルが急増した大阪だが、万博閉幕を機に、同エリアのホテル事情にも変化がありそうだ。

■ 「多人数が滞在できるホテル」が不足、次の一手は

12月上旬、メディア向けにホテル業界における今後の動向についての説明会をおこなったのは、ホテルを運営する「コスモスホテルマネジメント」(本社:東京都港区)と、旅行メディア「HOTERES」を運営する「オータパブリケイションズ」、商業施設などの空間作りをおこなう「丹青社」の3社。

「コスモスホテルマネジメント」 の社長 藤岡英樹氏(Lmaga.jp撮影)
「コスモスホテルマネジメント」 の社長 藤岡英樹氏(Lmaga.jp撮影)

万博を迎えるにあたり、この数年ホテルが増えた大阪。しかし「オータパブリケイションズ」の武田雅樹氏によると、大阪においては「多人数が滞在できるホテル」が不足しているのが現状だそうで、特に大阪は「特区民泊」の受付が2026年5月に終了し、大人数が宿泊できる受け皿が減少すると考えられている。

しかし、今後も観光客は増えると見込まれている。そんななか、ホテルや旅行業界の有識者たちが、現状を打破できる一手として次に目を向けるのは「アパートメントホテル」だという。

「アパートメントホテル」とは、客室にキッチン・洗濯機・リビングなどの生活設備が設置されたホテルのこと。ベッド数が多く3人以上で宿泊できること、また滞在旅行先で暮らすように滞在できることから、おもにファミリーで日本国内を観光する外国人から人気を集めている。

そんなアパートメントホテルを2015年より企画・構想し、2018年に1号店をオープンしたのが「コスモスホテルマネジメント」によるアパートメントホテルブランド「MIMARU」。2018年の東京・上野を皮切りに、2018年に京都、2021年に大阪・難波にオープンし、現在は関西で全12のアパートメントホテルを運営している。

アパートメントホテル例:MIMARU大阪 心斎橋EASTのゲストルーム
アパートメントホテル例:MIMARU大阪 心斎橋EASTのゲストルーム

同社の社長・藤岡英樹氏によると、「昔よりも世界的に見て海外旅行をする人自体が増えています。それゆえ日本の観光は航空インフラの許容する範囲で、増加が続くと考えられます。しかし現在の日本には長期滞在向け、特に多人数向けが少ない」と現状を説明。

続けて、「日本のなかでも特に大阪は京都や奈良などにアクセスが良く、観光拠点に選ばれることが多い。将来的にも需要増加がみこまれているので、弊社のアパートメントホテルは大阪に注力し、出店する予定です」と、2026年秋から2028年にかけて4施設の新規開業を予定しているという。

取材・文/野村真帆

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