横浜、セルビア、サウジ…次に行くぞ万博!?「大阪・関西万博で得た知識と経験引き継ぐ」

1時間前

『グリーンエキスポ2027』ステージパフォーマンスにはミャクミャクも登場(10月12日:大阪・関西万博)

(写真14枚)

11月23日は『大阪・関西万博』において、記念日のひとつ。それは、2018年11月23日に開催された「BIE(博覧会国際事務局)総会」で、2025年の万博開催地が「大阪」に決まったからだ。

2025年の万博開催は、大阪以外に、アゼルバイジャンのバクー、ロシアのエカテリンブルクが候補となり、BIE加盟170カ国のうち、投票資格のある国が投票を行った。その結果、55年ぶり2度目の大阪での万博の開催が決定。2025年4月13日から10月13日の184日間の『大阪・関西万博』が開催されたという経緯がある。

◆ 「博覧会国際事務局」(BIE)ってどんな組織?今後の万博開催まとめ

「博覧会国際事務局」(BIE)は、国際博覧会の開催国の選定や統括をおこなう組織。1931年以来、本部をフランス・パリに本部を置き、181カ国が加盟している。「登録博覧会」、「認定博覧会」、「国際園芸博覧会」、そして「ミラノ・トリエンナーレ」が対象となる。

『グリーンエキスポ2027』ステージパフォーマンス(10月12日:大阪・関西万博)

各万博で開催される伝統的な公式式典「BIEデー」が『大阪・関西万博』でも閉幕前日10月12日に「シャインハット」でおこなわれ、これから続く未来の万博主催者による文化パフォーマンスが披露された。

BIE総会議長のアラン・ベルジェ氏は、「『大阪・関西万博』は、未来は、互いの対話と共創によって築かれることを、全ての人に示しました。この半年間に築いてきた推進力で、私たちは次の一歩を踏み出そうとしています」と挨拶。

BIE総会議長アラン・ベルジェ氏
BIE総会議長アラン・ベルジェ氏(10月12日:大阪・関西万博)

また、国際博覧会担当大臣・伊藤良孝氏は、「『大阪・関西万博』で得た知見と経験を、2年後に開催される『ベオグラード万博』、また横浜で開催される『グリーンエキスポ2027』そして、2030年『リアド万博』にしっかり継承して参ります」と述べた。

挨拶のあとは、『グリーンエキスポ2027』『ベオグラード万博(セルビア)』『リアド万博(サウジアラビア)』から、それぞれパフォーマンスが披露された。すでに、「行く計画を立ててるよ!」という人もいるだろうが、改めて今後予定している各万博の開催概要とともに紹介しよう。

◆『グリーンエキスポ2027』2027年3月19日~9月26日

『グリーンエキスポ2027』(2027年国際園芸博覧会)が、和楽器と、高校生による生け花とダンスの華やかなパフォーマンスを披露。

・「全国高校生花いけバトル」近畿大会と神奈川大会で優勝した高校生の生け花パフォーマンス。(大阪府立園芸高等学校と横浜隼人高等学校)
「全国高校生花いけバトル」近畿大会と神奈川大会で優勝した高校生の生け花パフォーマンス。(大阪府立園芸高等学校と横浜隼人高等学校)

同博覧会は、1990年に大阪で開催された『国際花と緑の博覧会(花の万博)』以来の日本における国際園芸博覧会となる。

(10月12日:大阪・関西万博)
「第13回全国高等学校ダンス部選手権」で優勝した帝塚山学院高等学校のステージ(10月12日:大阪・関西万博)
(10月12日:大阪・関西万博)
日本の伝統楽器で構成される音楽ユニット「AUN J-CLASSIC ORCHESTRA」和太鼓・三味線・箏・尺八・篠笛の日本の伝統楽器10月12日:大阪・関西万博)

開催期間は、2027年3月19日から9月26日まで。開催場所は、旧上瀬谷通信施設(神奈川県横浜市)で、会場は80ヘクタール、参加者は1500万人を予定している。公式マスコットキャラクターは「トゥンクトゥンク」。

イベントに登場した、左からミャクミャク、トゥンクトゥンク(9月24日 Lmaga.jp撮影)
ミャクミャクとトゥンクトゥンク(9月24日: Lmaga.jp撮影)

◆ 『2027年ベオグラード国際博覧会』2027年5月15~8月15日

続いて、『2027年ベオグラード国際博覧会』からは、セルビアの伝統楽器グレスとアコーディオンのパフォーマンスが披露された。

(10月12日:大阪・関西万博)
セルビア伝統楽器グスレとアコーディオンパフォーマンス。ボヤナ・ペコヴィッチとニコラ・ペコヴィッチ姉弟(10月12日:大阪・関西万博)

ベオグラードは、セルビア共和国の首都。博覧会テーマは「人類のためのあそび~すべての人のためのスポーツと音楽~」で、開催は2027年5月15日から8月15日まで。会場は25ヘクタール、400万人以上の訪問者を予定しており、「日本館」の出展も決まっている。

(10月12日:大阪・関西万博)
セルビア共和国パビリオンのコンセプト「浮遊する森(Floating Forest)」(10月12日:大阪・関西万博)

◆ 『リヤド万博2030』2030年10月1日~2031年3月31日

ラストは、『リヤド万博2030』によるアラビア伝統音楽を代表する弦楽器「ウード」が、幻想的なプロジェクションマッピングの演出のなかで演奏された。

10月12日大阪・関西万博「BIEデー」
サウジアラビアの弦楽器「ウード」の演奏。アブドゥルラフマン・サミ・アル・ハルビとマラグ・M(10月12日:大阪・関西万博)

サウジアラビア王国の首都でおこなわれるこの万博のプロモーションは、『大阪・関西万博』開催前から盛んにおこなわれ、サウジアラビアは会期中にもさまざまな催しで大きなインパクトを残した。開催期間は2030年10月1日から2031年3月31日まで。『大阪・関西万博』の4倍の広さ、4000万人以上の来場者を見込んでいる。

なお、11月25日に開催される「第177回BIE総会」にて、『大阪・関西万博』の閉幕報告と、今後の万博主催者たちが、準備状況などを発表する予定。

取材・文・写真/太田浩子

夜は幻想的…「日本館」に次ぐ大きさを誇る「サウジアラビア・パビリオン」(撮影4月9日:大阪・関西万博)
夜は幻想的…「日本館」に次ぐ大きさを誇る「サウジアラビア・パビリオン」(4月9日:大阪・関西万博)


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