「愛が溢れて…」宝塚歌劇×梅田のホテル、ファン歴20年担当自慢のコラボメニュー

3時間前

「ホテル阪急インターナショナル」25階「マルメゾン」でいただける、「メモワール ド モン・パリ Mémoire de Mont Paris」コースの「アシェットデセール」。ゆったりとした時間を過ごしてほしいという思いから、デザートもこだわった

(写真18枚)

「宝塚歌劇団」(宝塚市) と、大阪・梅田の「ホテル阪急インターナショナル」(大阪市北区)の各レストランが初のコラボレーションを実施。担当者の愛と情熱の詰まった期間限定メニューが、12月1日より同ホテル8つのレストランで登場する。そのコラボレーションメニューをいち早く調査すべく、編集部は茶屋町へ走った。

このコラボレーションは、大阪梅田・茶屋町エリアで開催されるのクリスマスイベント『TAKARAZUKA FANtastic Christmas in UMEDA』の一環。12月の同イベント開催に先立ち、「アプローズタワー」には、11月7日から特別仕様のクリスマスツリー「111thアニバーサリーツリー」も登場している。

画像提供:宝塚クリエイティブアーツ
宙組トップコンビ・桜木みなとと春乃さくらがCS放送「スカイステージ」の収録でクリスマスツリーの点灯を行った 画像提供:宝塚クリエイティブアーツ

宝塚歌劇のスターのディナーショーなども手掛け、宝塚歌劇とのゆかりが深い5つ星ホテル「ホテル阪急インターナショナル」。館内8つのレストランでスタンバイしているコラボレーションメニューのうち、特別コース「メモワール ド モン・パリ Memoire de Mont Paris」を手掛けるスペシャリティレストラン「マルメゾン」を取材した。

レストランからの眺望も自慢。「スカイステージ」で、同レストランを訪れた桜木みなとと春乃さくらの様子も放送され「ずんさくの可愛すぎるフレンチレポート」「ずんさくの公開レストランデート」とファンの間で話題に…

◆ 国産牛フィレ肉、キャビア、フォワグラ…豪華食材の王道フレンチで宝塚歌劇を表現

「メモワール ド モン・パリ Mémoire de Mont Paris」は、こちらの5皿に特製ノベルティーがつく。画像提供:ホテル阪急インターナショナル

お話を聞いたのは、弘瀬真也シェフとコラボレーション企画を担当した藤本夏央さん。コース仕立ての王道フレンチに、一皿一皿に、花・月・雪・星・宙の各組をイメージしたモチーフなどを散りばめて、味はもちろん、見た目も楽しいメニューが登場している。

ホテル阪急インターナショナル
「ホテル阪急インターナショナル」25階「マルメゾン」にて、弘瀬さんと藤本さん

弘瀬シェフは、今回のコラボレーションについて、「宝塚歌劇のショーの流れに沿うコース料理にしました。アミューズの『マリネサーモンのマルブレ 柑橘とともに』がプロローグ。そこからスタートして、最後のデザートは、フィナーレで銀橋に並ぶスターたちをイメージしています」と語る。

~月と星と宙のソワレ~
キャビアと真鯛のタルタル ズッキーニのセルクルタルト仕立て
葡萄のコンポートとパスティスのジュレ 金粉を散りばめて
「~月と星と宙のソワレ~キャビアと真鯛のタルタル ズッキーニのセルクルタルト仕立て 葡萄のコンポートとパスティスのジュレ 金粉を散りばめて」画像提供:ホテル阪急インターナショナル

そんなメニューの組み立てに参考にしたのが、3歳から宝塚歌劇の大ファンで、ファン歴約20年の同レストランスタッフの藤本さんから聞く、宝塚の世界観やその魅力だった。

入社2年目ながら今回の重要プロジェクトの担当を任された藤本さんは、厳しい目で各メニューをチェック。「試作した料理を藤本さんにみせて、何度もやり直しました。藤本さんのあふれ出る宝塚愛がすごくて、簡単にはオッケーがでないんです。組のイメージはこうだから、もっとこうしてほしい、とか。たくさん要望が出ました」

画像提供:ホテル阪急インターナショナル
「~花と雪のデュエット~舌平目のノルマンディー風野菜と貝のガトー仕立て カプチーノソースとともに」画像提供:ホテル阪急インターナショナル

夜空をイメージしたという、前菜「~月と星と宙のソワレ~」には、キャビアと真鯛のタルタル ズッキーニのセルクルタルト仕立ての周りに、月の形のパスティスのジュレ、宙をイメージした惑星の形の葡萄のコンポート、星をイメージした金粉が飾られている。また、魚料理「~花と雪のデュエット~」には、ノルマンディー風の舌平目に、花に見立てたプティトマト、雪に見立てた泡のソースが。

藤本さんは「このプティトマト、実は『ベルサイユのばら』のシャンシャンのデザインを意識していて、赤いバラの飾り切りのまわりに白い花をあしらってもらいました」と話し、言われないと気が付かない、なかなかマニアックなこだわりが詰まっていた。

◆  メイン料理は「黒燕尾」を意識した王道フランス料理、デザートは銀橋!?

「~黒燕尾 noble noir~」国産牛フィレ肉のポアレとフォアグラのソテー ロッシーニスタイル 栗と根菜のコンフィ 彩り野菜とトリュフのソースで 画像提供:ホテル阪急インターナショナル

弘瀬シェフは「コラボレーションにあたっては、色や形など、見た目だけではなく、味も重要。創作フレンチではなく『マルメゾン』らしい王道のフランス料理というところは変えず、宝塚ファンの方に喜んでいただける要素を組み合わせました」と話し、メインの肉料理は、宝塚歌劇のショーの定番「黒燕尾」で踊る男役をイメージした「黒燕尾 noble noir」というタイトルで、同レストランでの人気定番メニューの国産牛フィレ肉のポアレとフォアグラのソテー。

さらに、系列の「宝塚ホテル」での勤務経験もある、同ホテルのパティシエによる「アシェットデセール」にも注目。トップスターを中心としたスターが銀橋に並ぶショーのフィナーレをイメージしている。

フロマージュのムース、ラベンダーとカシスのマカ、カモミールとフランボワーズのムース、マンゴーとヘーゼルナッツのガトー、バニラとミルクのブランマンジェブール・ド・ネージュ、カヌレ、バラのソルベが一堂に

白く輝くフロマージュのムースには、トップスターの証・大羽根をイメージしたホワイトチョコレートが。白い羽根を一本一本チョコレートで作る作業を想定していたが、なんと今回のために、専用の機械を導入する気合の入りようだ。その周りには、各組をイメージしたカラフルな焼き菓子がスタンバイしていて、個性豊かなスターたちが並ぶ様子を一皿で表現した。「食事のあとは、宝塚に思いを馳せながら、ゆったりティータイムをすごしてもらえたら」と話す。

フロマージュのムース、
真っ白なフロマージュのムース。「フェアウェルなどでも着用される白は、宝塚のスターやファンにとって特別な色」と話す。

◆ 担当者の溢れるパッションにシェフも刺激され…「宝塚が観たい!」

藤本さんの、シェフへの宝塚布教も大成功⁉

こうして試作を重ね、熱心な宝塚ファンである藤本さんと接する中で、弘瀬シェフの心にも変化が。「今まで観たことなかったんですが、藤本さんの愛が本当にすごくて、どんどんあふれ出てくる感じで…いろんな話を聞いているうちに、宝塚歌劇を観てみたい、と思うようになりました」とのこと。藤本さんの宝塚愛とパッションが、メニュー開発だけでなく、新たなファンの獲得に一役買うかもしれない。

シャンデリアが輝く「ホテル阪急インターナショナル」25階「マルメゾン」店内

さらに、家族も宝塚ファンだという藤本さん自身も、「この1年のご褒美として、お休みの日にこのコースを予約しています。今から本当に楽しみなんです」と言い、今回のコラボレーションメニューの、宝塚らしさ、そして美味しさにも太鼓判を押す。

スペシャリティレストラン「マルメゾン」の「メモワール ド モン・パリ Memoire de Mont Paris」は、トップスター5名の自筆メッセージ&サイン入り卓上メニューカバー付きで、16000円(税・サ込)。2025年12月1日~ 23日まで。ランチは、11時30分~15時30分(L.O.14時30分、土日祝のみ15時30分)、ディナーは、17時30分~22時(L.O.21時、土日祝15時30分から)

ディナータイムは夜景も自慢。キャンドルに火を付けてロマンチックな雰囲気になるそう

その他、同ホテルの「春蘭門」「ちゃやまち」「翁鮨」「ナイト&デイ」「パルテール」「ケレス」「アンダンテ」でもそれぞれコラボレーションメニーが登場する。メニューの詳細や、販売期間などは公式サイトで確認を。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

フランス・パリのマルメゾン城をイメージした店内。絵画や調度品などが飾られ、中にはナポレオンゆかりの品もあるんだとか
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