万博閉幕後にも大盛況、大阪の「万博グッズ交換会」に潜入してみた

3時間前

大阪府立中之島図書館でおこなわれた「万博グッズ交換会」の様子(11月29日・大阪市内)

(写真11枚)

2025年、大阪を熱狂させた『大阪・関西万博』。閉幕後も「アフター万博」として各地でイベントが実施されるなか、「万博グッズ交換会」と書かれたチラシが掲示されているのを発見。万博会場やSNS上でグッズを交換するという話は聞いたことがあるが、正式な催しというのは初めて目にした。

これは気になる・・・! ということで、11月29日に「大阪府立中之島図書館」(大阪市北区)でおこなわれた交換会に潜入させてもらった。

■ 2020年から開催されていた「万博グッズ交換会」

今回の交換会は、同館で2020年より定期的に実施されているイベント『博覧会の展覧会』で開催されたもの。同イベントは、同館と万博愛好家・藤井秀雄さんが中心となって企画・運営しており、トークイベントやパビリオンの紹介を通し、万博の魅力を知ってもらうという趣旨でおこなわれてきた。

グッズのレイアウト方法も人によってさまざま(11月29日・大阪市内)
グッズのレイアウト方法も人によってさまざま(11月29日・大阪市内)

交換会は10時~16時45分までおこなわれ、その間はグッズを持っている人なら誰でも入場可。交換アイテムが多い人には、同館がテーブルと椅子を貸し出すシステムとなっているのだが、その枠は早々に満員になったそう。

一体どれほどの人が・・・とわくわくしながら会場に向かうと、そこは大盛況。テーブル利用者を中心に、フリーマーケットさながらの盛り上がりを見せていた。「過去にも何度か交換会はしていたんですけど、やっぱり万博があったからかな。ここまで成長しました」と藤井さんも驚いた様子。

■ 人気なのは、ノベルティのピンバッジ

各テーブルを見ていると、ぬいぐるみや缶バッジ、パンフレットなどグッズの種類はさまざま。また、パビリオンや会場内イベントで配布されていたエコバッグや紙袋、ポストカードなどのノベルティを並べている人もいた。

一番人気なのはやはりピンバッジ(11月29日・大阪市内)
一番人気なのはやはりピンバッジ(11月29日・大阪市内)

そんななか、やはり一番人気なのはピンバッジだ。公式キャラクター・ミャクミャクのピンバッジをはじめとし、各パビリオンのピンバッジ、藻類とハローキティがコラボした「藻キティ」シリーズなど実に多彩。参加者のひとりによると、グッズとして販売されていたアイテムより、配布されていたノベルティの方が入手するのが難しく、人気アイテムになりがちなのだとか。

探しているピンバッジを掲示している参加者もいた(11月29日・大阪市内)
探しているピンバッジを掲示している参加者もいた(11月29日・大阪市内)

交換の様子を見せてもらうと、「これとそのピンバッジ、どうですか」「それと交換は難しいかな・・・」「とりあえず、何が欲しいか教えてもらえますか?」など、和気あいあいとした雰囲気ながらも繰り広げられる会話は意外にもシビアだ。

交換の様子。断られてしまうことも珍しくないようだ(11月29日・大阪市内)
交換の様子。断られてしまうことも珍しくないようだ(11月29日・大阪市内)

素人目から見ればどれも素敵なグッズなのだが、やはりツウからするとレアなグッズや手に入りやすいグッズという違いはあるそうだ。交換会では、現金での取引は禁止されている。この場においてはグッズが通貨の代わりになるという、他では味わえない空気が存在していた。

それだけグッズを所持しているだけあり、参加者は万博マニア揃い。「私そんなに行ってなくて。40回くらいかな」と謙遜する人もいる、非常にハイレベルな空間だった。

タオルやバッグなど、ピンバッジ以外のグッズも(11月29日・大阪市内)
タオルやバッグなど、ピンバッジ以外のグッズも(11月29日・大阪市内)

■ 今回の万博に「毎日参加」の猛者も

そんな会場内の誰もが「あの人はすごいですよ」と語るのが、2005年の愛知万博から交換会をおこなってきたパイオニア、愛知万博ピンバッジ交換会代表の山田さんだ。今回の万博に何度行ったかと聞いたところ「毎日です」と答えるほどの猛者だけあり、ピンバッジは約1200種類所持しているそう。

交換会に並ぶものだけでもかなりの数だが、それでも複数所持しており交換可能なものだけを持ってきているというから驚きだ。「ピンバッジを媒体として、交流が深まるので。やり取りしていくうちに交流ができるのが魅力ですね」と楽しさを教えてくれた。

あまりの盛況っぷりに、床でも交換会が始まっていた(11月29日・大阪市内)
あまりの盛況っぷりに、床でも交換会が始まっていた(11月29日・大阪市内)

『博覧会の展覧会』は今回がラストとなり、それに伴い同館でのグッズ交換会も終了となる。これだけの盛り上がりなら次回も期待されるところだが、「様子を見ながらですね。やはり私一人ではできないので、みなさんがいてこそですから」と藤井さん。

交換会会場に隣接する展示室では、12月25日まで展覧会も実施中。展示物のほとんどは藤井さんが貸し出しているという(11月29日・大阪市内)
交換会会場に隣接する展示室では、12月25日まで展覧会も実施中。展示物のほとんどは藤井さんが貸し出しているという(11月29日・大阪市内)

さらに同館のアンケートに継続希望の声も寄せられているという。アフター万博の今、「グッズ交換」の場がどう発展していくか注目だ。

取材・文・写真/つちだ四郎

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