「551」は……お土産ではない!? 関西人の主張に賛同の声

2時間前

帰宅前に「ある時~!」を手に入れる幸せ(筆者撮影)

(写真6枚)

「関西人にとって551は、ちょっとしたお土産というよりは『何にも作りたくない日の救世主』に近いです」

関西を代表する食の名物について大阪市内在住のcellさん(@irodorist_m)がXに投稿。たちまち賛同の声が寄せられています。

551とは、大阪土産として人気、株式会社 蓬莱(本社:大阪市浪速区)による「551蓬莱」のこと。関西エリアの主要な駅や百貨店、商業施設、空港やサービスエリアなどに販売店舗があり、「関西の定番土産」として豚まんは有名です。

ただ、大阪人からすると豚まんだけにあらず。焼餃子、焼売などを筆頭に人気のメニューを求めて連日多くの人が列を成しています。

何も作りたくない日の救世主、発見!(筆者撮影)
何も作りたくない日の救世主、発見!(筆者撮影)

「家族で出かけてもうしんどい時に551を見つけた時の光のような。家族にそこの551買ってくるわ!って駆け出す母です」
「そういう時の甘酢団子は神」
「大きい駅にあるから、もう疲れたと思いながら帰ってきた時に目に入るんだよね」
「豚まん以外に焼売、海老焼売、餃子、肉団子買って→夜ごはんが普通」
「なんなら豚まんは明日のパンとして買う」
「わかる…とてもわかる 焼売、餃子、ちまきも買う アイスキャンデーも買う (6本買ったら箱に入れてドライアイス付けてくれるから6本選ぶと、8本買うと箱にピッタリ収まりますという謎の売り込みに乗っかる)」
「豚まん2個入りを何度晩ごはんに買って帰ったことか…」
と、cellさんの投稿を見たみなさんのコメントを見ても、ここぞという時の食の手札となっている様子。

行列に並びながら何をどのくらい買おうか悩む時間も楽しい(筆者撮影)
行列に並びながら何をどのくらい買おうか悩む時間も楽しい(筆者撮影)

なかには、「慣れ親しんだお家に遊びに行くときには『お邪魔させてもらう代わりに今日の夕飯はなんもせんでええようにコレ買ってきたで!』という意味で551を買って行ったりします」という気遣い上手な手土産例も。

「一気に中華パーティぐらいおかずが揃うので本当に重宝してます」と投稿したcellさんにお話を聞きました。

作りたくはないけど美味しいものを…

――どのくらいの頻度で551の利用を?

頻度は月1くらいであまり多くないかもしれませんが、「晩御飯を作るのが面倒だけど食欲はある!」みたいなときに買って帰ることが多いです。 

――どういった時に「何もつくりたくない」と?

仕事が早く終わって早く家に帰れるってときに、「この出来た時間を調理で消費するのはもったいないなぁ」と感じたときですかね。あとは旅行から帰って来たとき。へとへとで作りたくないというのもありますが、「作りたくはないけれど、美味しいものは食べたい」というときが多いです。

――いつも買うメニューは?

豚まんとエビ焼売です。

――みなさん551を「救世主」として活用されているようで、豚まんはもちろん、「甘酢団子」の人気が高かったです。

僕はどちらかと言うと甘酢団子は、「あったらいいけど、絶対に買う!」という商品ではなかったので、こんなに愛されていることを初めて知りました。

◇   ◇

店頭でパック詰めされていく甘酢団子。ついつい肉まんなどと一緒に買いたくなる逸品(筆者撮影)
店頭でパック詰めされていく甘酢団子。ついつい肉まんなどと一緒に買いたくなる逸品(筆者撮影)

ちなみに、人気が高かった「甘酢団子」は、「冷蔵庫にある野菜と一緒にチャチャッと炒める」「蒸し野菜の上にのせる」「甘酢だれがコレでもか!ってかかってるので、レタスとか千切りキャベツとかにのせて食べる」など自己流にアレンジを加えて食べている方々がたくさんいらっしゃるようです。

折しも、cellさんがこの投稿をされたのは9月中旬。万博閉幕まで残り1か月を切った頃で、大阪市内に出かけると大阪駅をはじめ、新大阪駅やなんば駅周辺の551店舗前ではいつもにも増してズラリと長い行列ができているように感じました。

関東での催事では出店の度にSNS上でトレンドに入ったり、つい先日は購入特典として「551オリジナルシール」の数量限定配布があったり、食のシーンで頻繁に話題を呼んでいる「551蓬莱」。関西人ならCMでおなじみのフレーズ「ある時~」同様に、笑顔で「食卓の救世主」を喜んでくれるハズ。

取材・文・写真/太田 真弓

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