梅田で「半年満席」のアフタヌーンティー、SNSで何度もバズった理由

10時間前

「春水堂」で12月4日まで開催中の『焼き芋アフタヌーンティー』

(写真6枚)

スタートから半年間、予約がほぼ満席。「この量で3850円!」と、SNSで度々バズった「アフタヌーンティー」が、大阪・梅田にある。一体、どのような内容なのだろうか?


■ 「何かのバグ…」3850円で盛りだくさん

「春水堂 グランフロント大阪店」(大阪市北区)は、大阪メトロ「梅田駅」から地下通路で直結、商業施設「グランフロント大阪」地下1階にある(10月23日11時頃/Lmaga.jp撮影)
「春水堂 グランフロント大阪店」(大阪市北区)は、大阪メトロ「梅田駅」から地下通路で直結、商業施設「グランフロント大阪」地下1階にある(10月23日11時頃/Lmaga.jp撮影)

アフタヌーンティーが食べられるのは、台湾カフェ「春水堂(チュンスイタン)」。1987年に台湾でタピオカミルクティーを発明した「タピオカブーム」の火付け役としても知られ、アフタヌーンティーは全国12店舗で販売する。

関西で唯一食べられる大阪・梅田の「グランフロント大阪店」では、今年の2月28日からアフタヌーンティーを始めた。すると、すぐさま予約が殺到し、現在までの約半年間、予約がほぼ満枠となっている。

「春水堂 グランフロント大阪店」(大阪市北区)の内観(10月23日10時頃/Lmaga.jp撮影)
「春水堂 グランフロント大阪店」(大阪市北区)の内観(10月23日10時頃/Lmaga.jp撮影)

その内容は、①2段のせいろに並ぶ9種類の台湾フード&スイーツ、②グラスパフェ、③台湾茶、④タピオカドリンクと盛りだくさん。通常、770〜880円で販売されるタピオカドリンクが付いて「3850円」とあって、SNSでは「2ドリンクとミニパフェ付いて3850円は何かのバグ・・・・・・」と評されている。

盛りだくさんの理由について、広報担当者は「人気の台湾フードや台湾スイーツがさまざま味わえ、旅行に来たような気分になってもらいたい、という想いを込めました。甘いものと塩味のもののバランスも考え、最後まで飽きずにお楽しみいただける内容にしました」と語る。

おすすめメニューは「割包」と「台湾カステラ」。「割包」は、魯肉飯(ルーローハン)に使われる甘辛い豚肉を、蒸しパンにたっぷり挟んだ、台湾屋台で定番の一品。「台湾カステラ」は、2021年頃にブームを巻き起こしたふわふわ食感のスイーツ。「春水堂」では、店舗で淹れた紅茶を混ぜ込んだミルクティー生クリームが、カステラの間に絞られている。

■ SNSで何度もバズる…「生みの親」は渋谷のスタッフ

2022年9月に誕生した当初の「渋谷マークシティ店」のアフタヌーンティー。最初から一貫して、2段のせいろ、グラスパフェ、2種類のドリンクを提供し続けている
2022年9月に誕生した当初の「渋谷マークシティ店」のアフタヌーンティー。最初から一貫して、2段のせいろ、グラスパフェ、2種類のドリンクを提供し続けている

人気のきっかけはSNS。「何度かSNSでバズり、予約が埋まるという感じです」と、広報担当者は話す。

2022年9月、「渋谷マークシティ店」のスタッフの提案で、アフタヌーンティーは誕生した。当時、14時〜16時の「カフェタイム」の客足が弱いという悩みがあった。原点に立ち返り「せっかくお茶の専門店なのだから、特色を生かしたアフタヌーンティーを作ってみよう」とメニューを開発。最初は同店限定としてスタートした。

「店舗のメンバーで、他店のアフタヌーンティーに視察へ行きました。せいろを使用することからカトラリーに至るまで、一から自分たちで決めていきました」と当時を振り返る。

X(旧Twitter)で1.1万件の「いいね」を記録したユイさん(@____e72)の投稿
X(旧Twitter)で1.1万件の「いいね」を記録したユイさん(@____e72)の投稿

アフタヌーンティーを開始してすぐ、X(旧Twitter)で紹介したインフルエンサーの投稿が、1万以上の「いいね」を集める「万バズ」を記録。急遽ネット予約に切り替えるほど、予約の電話が殺到し、初月から目標の約3倍の売上を達成した。

その後も、季節ごとに出すアフタヌーンティーが、度々SNSで好評に。『大阪・関西万博』で、英国館のアフタヌーンティーが話題となった際にも、「3850円なのにこのボリューム感」と再度注目を集めた。

他の店舗でも、アフタヌーンティーをやってほしいという要望が多数寄せられ、次第に対象店舗を拡大。2025年2月に、満を持して大阪での販売をスタートさせた。

■ 現在は予約満枠…次に始まるメニューは?

「春水堂」で12月5日〜開催する『生チョコアフタヌーンティー』
「春水堂」で12月5日〜開催する『生チョコアフタヌーンティー』

現在は、12月4日まで『焼き芋アフタヌーンティー』を開催中だが、「グランフロント大阪店」では予約がほぼ満枠。12月5日から始まる『生チョコアフタヌーンティー』に期待が高まる。

『生チョコアフタヌーンティー』は、2024年に続いて2度目の開催。昨年は、リリースと同時にSNSで話題となった人気メニューだ。

たっぷりの生チョコといちごが入ったグラスパフェや、生チョコがトッピングされた「台湾カステラ」など、季節限定メニューが登場し、心ゆくまで生チョコを味わえる。また、セットのドリンクには、生チョコを使ったドリンクも選ぶことができる。

「春水堂」のアフタヌーンティーは、全国12店舗で開催。関西では大阪・梅田の「グランフロント大阪店」で食べることができる。料金は3850円。予約は公式サイトにて。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部


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