京都の住宅街に…巨大なアート施設が出現!? 建物の中が「想像以上」だった

10時間前

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」外観、住宅街に突如現れる(Lmaga.jp撮影)

(写真19枚)

京都駅近くの閑静な住宅街に突如現われた「巨大な箱」…。無機質にも見えるが、足を踏み入れると一転、万華鏡のような幻想的な世界が広がるこの建物は、クリエイティブ集団「チームラボ」(代表:猪子寿之)のアートミュージアム。光と闇に終始包まれ、50以上の作品が集う「会場全体がフォトスポット」な異次元空間…その全貌は?

■ 会場に入ると…そこは別世界、天井高のデジタル空間

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」幻想的な花々や光に包まれる空間
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」幻想的な花々や光に包まれる空間
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」天井も高く、360度作品に包まれる空間
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」天井も高く、360度作品に包まれる空間

京都市が文化芸術の新たなシンボルゾーンとして開発を進める「京都駅東南部エリアプロジェクト」の一環として開業し、京都駅から徒歩圏内ながら延べ面積・約1万平方米の空間が広がる新施設「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」(京都市南区)。「チームラボ」が手掛ける常設のミュージアムとして、関西初の屋内施設となる。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」足元でドロドロと溶岩が流れるような動きをする作品も
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」足元でドロドロと溶岩が流れるような動きをする作品も

「チームラボ」といえば、額縁の作品を鑑賞するのではなく、来場者の動きなどが反映され、常に変化し続ける「一期一会」の世界観を展開。新施設でも一歩足を踏み入れると、天井高のデジタル空間に咲き乱れる花々、脈々と流れ出る滝など、自分が自然界の一部になった気分に。スクリーン上に落ちてくる漢字に触れるとアートが現われたり、来場者のタッチで生まれる仕掛けも随所に散りばめられている。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」ゾーンを移動するごとに、異次元の世界が広がる
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」変化し続ける作品は万華鏡のよう
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」ゆらゆら動く作品に触れると光が変化する楽しみ方も
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」ゆらゆら動く作品に触れると光が変化する楽しみ方も

展示ゾーン間やフロア移動は、まるで暗い迷路のような動線で、敢えて順路を考えず思うがままに作品内を散策したり、ゆっくり身を置くのも魅力のひとつ。闇を抜けた先に次々と現われる世界では、香りや音響の違いなど五感が研ぎ澄まされるような経験も。

同社スタッフは「デジタル作品なので紙やプレートでの解説はなく、各自がアプリや作品近くのQRコードで読み解くのが『チームラボ』流。この施設はかなり見応えがあるので、長い人なら3~4時間ぐらい過ごせるかもしれませんね」と話す。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」作品解説は紙やプレートではなく、スマホでQRコードを読み取るスタイル
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」作品解説は紙やプレートではなく、スマホでQRコードを読み取るスタイル

■ 描いた絵が即デジタル化!? 親子で楽しめるゾーンも

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」ゾーンを移動するごとに、異次元の世界が広がる
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」ゾーンを移動するごとに、異次元の世界が広がる

さらに、リアルな体験型を堪能したいなら、まるで雲に包まれるような空間へ。マスクを付けて、「環境現象」をコンセプトにした石鹸の泡が浮かぶ作品内に入ることもでき、レインコートやシューズカバーの有料レンタルもスタンバイ。アートによって「自分と世界との関係」の新たな認識を模索したい人に向け、「境界のない連続性」を表現する「チームラボ」らしい日本初公開作品だ。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」環境現象をコンセプトにしたまるで雲のような作品は中に入っての体感も可能。レインコートとシューズカバーのレンタルあり(300円)
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」環境現象をコンセプトにしたまるで雲のような作品は中に入っての体感も可能。レインコートとシューズカバーのレンタルあり(300円)

また親子での挑戦も楽しそうな「運動の森」は、身体を動かしながら立体思考を育む仕掛けが盛りだくさん。カラフルな飛石や揺れるクライミングを渡ったり、回転球の上を跳ねたり、ゲーム感覚で気軽に参加できる。「学ぶ!未来の遊園地」では、デジタルの「こびと」と遊べたり、紙に描いた魚がすぐにデジタル化され、目の前のスクリーン『スケッチオーシャン』で泳ぐわくわく体験も。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」飛石を渡ると水紋が広がるような仕掛けの『インビジブルな世界のバランス飛石』
「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」飛石を渡ると水紋が広がるような仕掛けの『インビジブルな世界のバランス飛石』

出口近くには、最初のゾーンへ戻る階段があるので、作品世界を存分にループするのもあり?! グッズ売場には、施設での体験を思い出として持ち帰れるよう「スケッチファクトリー」が設けられ、来場者が描いた生き物を有料でグッズ化。既存施設ではTシャツやトートバッグが大人にも人気といい、京都ではマグネット(600円)やパズル(1000円~)も仲間入りする。

『スケッチオーシャン』『グラフィックネイチャー』で来場者が描いた生き物は、缶バッジ(600円)、マグネット(600円)、トートバッグ(3000円)などグッズにして持ち帰ることができる
『スケッチオーシャン』『グラフィックネイチャー』で来場者が描いた生き物は、缶バッジ(600円)、マグネット(600円)、トートバッグ(3000円)などグッズにして持ち帰ることができる

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」は10月7日にオープン。営業時間は9時~21時(最終入館は19時30分)、休館日あり。料金は大人3600円~ほか(入場日により価格が異なる)。公式サイト販売で完売していない場合のみ、当日券販売あり。

取材・文・写真(一部)/塩屋薫

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