万博だけじゃない!週末に楽しみたい、大阪・京都・神戸のアート展3選

12時間前

「神戸市立博物館」にて『阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス』が開催

(写真7枚)

閉幕まで残りわずかで、日に日に盛り上がりを見せる『大阪・関西万博』(会場:夢洲)。10月13日で万博は閉幕するけれど、今秋にも楽しめる展覧会が大阪をはじめ、関西で多く開催中だ。万博外でも楽しめる、週末に行きたいお薦め展示イベント3つをご紹介!

■ 半世紀ぶり!画家・小出楢重の大回顧展で真骨頂の裸婦画も

大阪を代表する洋画家・小出楢重(こいで ならしげ)の25年ぶりとなる大規模回顧展『小出楢重 新しき油絵』が「大阪中之島美術館」(大阪市北区)で開催中。

『小出楢重 新しい油絵』展示風景
『小出楢重 新しい油絵』展示風景

大阪・島之内にあった老舗薬屋の息子として生まれ、東京美術学校(今の東京藝術大学)へ進学するも、卒業後すぐに大阪に戻ってきた生粋の大阪人・小出楢重。会場では、楢重が中之島を描いた作品なども展示され、展覧会から美術館のある大阪の街へと自然に接続して見ることができる。

真っ黒な壁面に、最晩年に描かれた裸婦画7点を集めた特集展示「楢重の裸婦」。裸婦は楢重芸術の真骨頂だという
真っ黒な壁面に、最晩年に描かれた裸婦画7点を集めた特集展示「楢重の裸婦」。裸婦は楢重芸術の真骨頂だという

同展では、時代を追って小出楢重の作品を紹介していく構成。43歳の若さで急逝した楢重だが、20代で画家となってから以降の油絵は、どちらかといえば禁欲的な印象で、かなり限られたモチーフを繰り返し描いており、裸婦・静物・風景画が目立ち、絵画作品だけでなく、作家にまつわる数々の資料がまとめて見られるのもうれしい。最も古いものでは中学時代のスケッチブックや手紙類があり、30代で出かけた欧州旅行の旅先から送ったスケッチや書簡があり、装幀本の数々も見ることができる。

期間:〜11月24日
会場:大阪中之島美術館
時間:10時〜17時(最終入場時間は16時30分)
休館日:月曜、10月14日&11月4日休

■ 誕生から50年…京都で「ハローキティ展」が開催

全国を巡回中の展覧会『Hello Kitty展—わたしが変わるとキティも変わる—』が京都で開幕。圧倒される数の展示物にや、フォトスポットも多数用意された「心躍る」体験型展示となっている。

「Hello Kitty展 —わたしが変わるとキティも変わる—」展示風景
「Hello Kitty展 —わたしが変わるとキティも変わる—」展示風景

1974年に誕生し、2024年でデビューから半世紀を迎え、今や世界で知られる存在となった「ハローキティ」。同展では、キティの歴史を紐解きながら、日本独自のキャラクター文化への理解を深める内容になっている。これまで発売されたグッズ、ファッションカルチャーとの関係性、デザインに隠された秘密…といった多様な切り口で、6つのコーナーに分けて解説。

「Hello Kitty展 —わたしが変わるとキティも変わる—」展示風景
「Hello Kitty展 —わたしが変わるとキティも変わる—」展示風景

どれも会場全体がフォトスポットのような空間になっているのが特徴だ(一部動画コーナーは撮影禁止)。そのほか、「キティに口が描かれていない理由」などデザインに隠された秘密に迫る展示、これまでの貴重なコラボグッズ、ご当地キティが集結したコーナーなども。

期間:〜12月7日
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 
時間:10時~18時(最終入場時間は17時30分) 
休館日:月曜休

Ⓒ 2025 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP660004

■ 名作が20年ぶりに来日!神戸でゴッホ展

『阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス』が9月20日、「神戸市立博物館」(神戸市中央区)で開幕した。同展ではゴッホの画業前半の作品に焦点をあてており、傑作『夜のカフェテラス』は約20年ぶりの来日となる。

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェテラス(フォルム広場)》1888年9月16日頃、油彩/カンヴァス、80.7×65.3cm クレラー=ミュラー美術館 (C)Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink
フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェテラス(フォルム広場)》1888年9月16日頃、油彩/カンヴァス、80.7×65.3cm クレラー=ミュラー美術館 (C)Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink

オランダを代表する画家フィンセント・ファン・ゴッホと言えば、『星月夜』『種蒔く人』など、黄色と青色の鮮烈な色彩対比が印象的な作品を思い浮かべる人も多いはずだが、本展の主役は黄色のガス灯にまばゆく照らされたカフェと、星が輝く深い青色の空が目を引く作品『夜のカフェテラス』だ。当時の西洋絵画では、夜空は黒や灰色で描かれることが多く、ゴッホの色づかいはかなり斬新という。

オランダ時代の作品(手前)フィンセント・ファン・ゴッホ《織機と織工》
オランダ時代の作品(手前)フィンセント・ファン・ゴッホ《織機と織工》

そのほか会場では、ゴッホ作品において世界屈指の質・量を誇るオランダ「クレラー=ミュラー美術館」の所蔵コレクションから構成され、オランダ時代からアルルに至る画業前半の作品は57点。さらに、モネ・ルノワール・セザンヌら印象派をはじめとする同時代の画家らの油彩画など17点も鑑賞することができる。

期間:〜2026年2月1日
会場:神戸市立博物館
時間: 9時30分~17時30分(金・土曜は~20時、最終入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日、12月30日~1月1日休

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