元宝塚花組トップ柚香光の次回作「大好きな劇場」で戦う女子高生役に

6時間前

秋らしいボルドーのライダースジャケットで登場した柚香光(10月2日・大阪市内)

(写真5枚)

元「宝塚歌劇団」花組トップスター、柚香光が「梅田芸術劇場」(大阪市北区)メインホールに、主演として帰ってくる。10月2日に大阪市内で行われたミュージカル『十二国記ー月の影 影の海ー』の記者会見に、柚香が出席。今の心境を語った。

ミュージカル『十二国記ー月の影 影の海ー』は、小野不由美による大河ファンタジー小説『十二国記』が原作。1991年の『魔性の子』から始まり、翌年刊行された『月の影 影の海』でシリーズ化されると、以降30年以上、世代を超え、多くのファンに熱狂的に愛され続けているファンタジー小説だ。過去にアニメやゲームなど、メディアミックスも多数行われているが、ミュージカル化は今回が初。

ミニスカートとブーツという珍しいスタイリングで登場し、報道陣を驚かせた(10月2日・大阪市内)
ミニスカートとブーツという珍しいスタイリングで登場し、報道陣を驚かせた(10月2日・大阪市内)

宝塚時代には、『メランコリック・ジゴロ』、『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』『哀しみのコルドバ』『TOP HAT』、『フィレンツェに燃える』、『二人だけの戦場』と数多くの作品で、「梅田芸術劇場」メインホールの「ゼロ番」に立ち、男役として名演をみせた柚香。また宝塚卒業後も、2024年に宝塚ОGが数多く出演したショー作品『RUNWAY』にも出演するなど、とにかくゆかりの深い劇場で新作に挑む。

「大好きな劇場です。ホールの、あのシャンデリアが好き。あの下で、またお客さまと一緒に、時間を過ごせることが、すごくうれしい」と、さわやかな笑顔を見せる。

舞台への熱い思いを真剣に語った柚香光(10月2日・大阪市内)
新たな舞台への熱い思いを笑顔で語った柚香光(10月2日・大阪市内)

平凡な女子高生「陽子」(加藤梨里香)が、連れ去られた異界でヨウコ(柚香)として、生きていくために、剣をにぎり、戦いながら旅を続けるという、壮大なストーリーが展開される本作。2人1役で、柚香は今まで経験のない女子高生役に挑戦する。

「まさか、セーラー服を着させていただけるなんて、光栄でもあり、緊張感があります。セーラー服は、中学生以来なので、懐かしいです。戦闘後のボロボロの、アシンメトリーなセーラー服というのは、はじめてなんですが。身も心も『ヨウコ』になりきります」と笑う。

「台本を読んで、ヨウコの試練であったり、自分の運命に対する向き合い方に、感銘を受けました。彼女のように、自分自身にストイックな歩み方をしたい。彼女の歩みがまぶしい。芯の強さを学びたいと思います」と、これからいよいよ本格的に入っていくお稽古に、強い意欲をみせた。

真剣にも役作りを語る柚香光(10月2日・大阪市内)
いよいよ本格的なお稽古を前に、真剣に「ヨウコ」の役作りを語る柚香光(10月2日・大阪市内)

また、今回は東宝制作のグランドミュージカルとなり、柚香が歌うだけでも約15曲、全編通じてナンバーは約30曲に及ぶ。「曲のパワーがとにかくすごい。何曲も何曲も大曲が登場します。何重奏?っていうくらい、さまざまな立場で掛け合いもあります。感情ゆさぶられるナンバーもお楽しみに」

「これからどう強くなっていきたいか」という質問を記者から受け、「物語を読んだときに、自分事として重ね合わせて、考えながら読み進めました。理想通りにはいかないかもしれないけど、自分の弱さを認め、向き合って、成長したい。特に(宝塚退団後の)この1年で成長できていますように、と願っています。まだまだ途中だなと思いますが…」と、謙虚に芸の道に邁進する姿勢を語った。

『十二国記ー月の影 影の海ー』は、2026年1月17日~20日に「梅田芸術劇場」(大阪市北区)メインホールにて上演。その他、東京、福岡、愛知でも上演される。詳細は公式サイトで確認を。

撮影 /山下桂子 取材・文/Lmaga.jp編集部

ミュージカル「十二国記」ポスターとともに(10月2日・大阪市内)
ミュージカル「十二国記」ポスターとともに(10月2日・大阪市内)
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