北九州の「資さんうどん」関西に増加中…繁華街には出店しないのか?

9時間前

「資さんうどん堺浜寺店」(10月2日・Lmaga.jp撮影)

(写真5枚)

北九州発のうどんチェーン店「資(すけ)さんうどん」が9月12日、南大阪では初となる店舗「堺浜寺店」(堺市西区)を出店。オープンから約1カ月が経った今、反響や今後の展開について訊いてみた。

1976年に創業し、九州の人々から愛されてきた「資さんうどん」。2023年の関西進出(11月・今福鶴見店オープン)を皮切りに、東京や千葉などの首都圏にも出店。全89店舗にまで拡大した(2025年10月末時点)。

■「この味を待っていた」関西人にも好評、名物は?

資さんうどん看板メニュー「肉ごぼ天うどん」(849円)(10月2日・Lmaga.jp撮影)
資さんうどん看板メニュー「肉ごぼ天うどん」(849円※価格は店舗により異なる場合あり)(10月2日・Lmaga.jp撮影)

うどんをはじめ、そばやカレー、おでん、ぼた餅など約150種以上のラインアップを誇る同店。とりわけ人気なのは、甘辛い牛肉と器からはみ出るごぼう天ぷらが豪快に5本のった「肉ごぼ天うどん」(820円)だ。

独自のうどん文化が形成されている大阪での出店だけに客の反応が気になるところだが、広報の伊藤さんいわく「この味を待っていた!という反応のお客さまが多かったです」とのこと。以前関西で実施したキッチンカーや百貨店でのポップアップでは、北九州出身の人やかつて九州を訪れた人による懐かしむ声も多かったそうで、関西進出のきっかけにも繋がったという。

■豊富な席&自動案内システムで使いやすさ◎

「資さんうどん堺浜寺店」カウンター席(10月2日・Lmaga.jp撮影)
「資さんうどん堺浜寺店」カウンター席(10月2日・Lmaga.jp撮影)

新たにオープンした「堺浜寺店」を訪れると、平日でランチタイムのピークが過ぎた時間帯にも関わらず、店の前には入店待ちの人だかりができていた。店内は、グループでゆったり座れるボックス席や1人用のカウンター席など席種が豊富。客層や利用シーンが幅広いことから、さまざまな客に対応できるようなレイアウトになっているそうだ。

家族連れや友達グループなどの入店も多いため、ボックス席もスタンバイ(10月2日・Lmaga.jp撮影)
家族連れや友達グループなどの入店も多いため、ボックス席もスタンバイ(10月2日・Lmaga.jp撮影)

伊藤さんによると、関西1号店である「今福鶴見店」が予想以上の客入りだったことを受け、自動案内システムを導入。堺浜寺店は、順番が近づくと、コミュニケーションアプリ「LINE」で通知が届くため、店内だけでなく、近隣や車で待つことも可能となっている。また、現在は深夜24時までの営業だが、今後は延長することも検討しているそうだ。

■大阪市内など、繁華街への出店予定は?

「資さんうどん 堺浜寺店」外観(10月2日・Lmaga.jp撮影)
「資さんうどん堺浜寺店」外観(10月2日・Lmaga.jp撮影)

現在大阪府内に3カ所、兵庫県内には4カ所と着々と関西に店舗を増やしている「資さんうどん」だが、いずれも郊外やロードサイドへの出店が目立つ。なんばや梅田など大阪市内への出店予定については、「お客様からご要望があり、私たちの条件に合う物件があれば可能性は十分にあります」とのことだった。

同店はメニュー数が多く、うどんの核である「ダシ」をその都度店舗で取っていることもあり、厨房に一定の広さが必要となる。くわえて前述の幅広い客層に対応するためにも、座席数を確保できる敷地や駐車場を備えた物件を最優先で探しているという。

一方で、10月末に千葉県に初のフードコート店舗を出店。伊藤さんは、「資さんには駐車場をもたない繁華街店舗や都市型店舗もあり、いずれもたくさんのお客様にご利用いただいている。今後もお客さまのニーズにお応えできる場所に出店していければ」と意向を示した。

「資さんうどん」は、2026年中に全国で約30店舗のオープンを目指している。

「資さんうどん堺浜寺店」の営業時間は10時~24時。客席は76席、場所は、南海本線「石津川駅」から徒歩約5分、または阪神高速4号湾岸線「石津出口」から車で約5分、駐車場は40台。

取材・文・写真/つちだ四郎

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