万博・ブラジル館でイベント、激ムズ「利きコーヒー」に挑戦

ブラジルパビリオンと、ブラジルコーヒー(6月撮影/『大阪・関西万博』)
開催中の『大阪・関西万博』で、前衛的なアート展示やポンチョのようなパランゴロモス、さらにサバンナ八木が訪れ「ブラジルの人、聞こえてますか?」実演・・・などトピックスが満載の「ブラジル・パビリオン」。一方でブラジルのイメージといえば、やはりコーヒー。パビリオン前フードトラックのコーヒーも人気となっている。
ブラジルのコーヒー生産量は世界1位で、全世界の約37%のコーヒーを生産している。そんなブラジルのコーヒーを深掘りするワークショップ『ブラジルパビリオン コーヒーマスタークラス』が開催。初回の参加申込はすぐに定員に達したそうで、日程の追加が予定されているという。

◆ 1970年の大阪万博の「ブラジル・パビリオン」と同様のタッグが55年を経て実現
イベントの講師は、創業100年を超える大阪のコーヒー専門メーカー「ハマヤ」(大阪市中央区)の関西工場長・畑山裕一さん。畑山さんは、「ブラジルサントス商工会議所認定コーヒー鑑定士」や「J.C.Q.A.認定コーヒー鑑定士」などの資格を持つコーヒーのプロだ。

実はこちらの「ハマヤ」は、1970年の大阪万博の「ブラジル・パビリオン」でもコーヒーを提供しており、その縁から今回もパビリオン前のフードトラックのコーヒーを提供している。
1970年当時のことを詳細に知る人が今ではあまりいないため、「万博出店」は社内での「都市伝説」的伝承として、語り継がれてきたが、55年の時を経て再びブラジル・パビリオンで出展できることで、「あの話は本当だったんだ!」と実感した社員も多かったそう。
「大手メーカーがいくつもある中で、今回もブラジル・パビリオンとご一緒できることがとても嬉しい」と畑山さん。

◆ 難易度の高い利きコーヒー…そしておいしいコーヒーの淹れ方をレクチャー
イベントは2種類のコーヒーを飲み比べてみるところからスタート。スタンダードなグレードのコーヒーに対して、もう1種類のコーヒーのグレードが高いか低いかを考える。確かに味は違うと感じるが、正直良し悪しはわからない。筆者はグレードが高いと思ったコーヒーが、結果は低いものだった。
この試飲で、口当たりと切れが良いコーヒーと渋みが感じられるコーヒーの違いが、コーヒーの実の熟度のそろい具合でも違ってくることを知った。

「コーヒーのおもしろいところは、タネの取り出し方とか、育てた環境とか、品種の違い以外にも、焼き具合(焙煎)によって味わいが大きく変わるところです。ミルクを入れてカフェオレにする方もおられますよね。そうなってくると濃い方が良かったり。飲み方でも変わりますよね」と畑山さん。
そのほかにも、コーヒーの木1本から取れるコーヒー豆は年間コーヒーカップ40杯程度という話、アラビカ種とカネフォラ種の違い、精選(乾燥・脱穀)の方式の違いなどの話を聞いたあと、3種類のブラジルコーヒーを試飲。今度は、精選や焙煎の違いを味わった。

このようなコーヒーのおもしろさと魅力をたっぷり聞いたあと、ハンドドリップによる実演でコーヒーを美味しく淹れるポイントを教えてもらう際には、畠山さんを囲んで実演をメモしたり、動画におさめる参加者も多かった。

イベントに参加した女性は、「試飲のコーヒーは全部美味しかったし、あんなに味が違うことに驚きました。ハンドドリップはやっぱりちゃんと蒸らすことが大事なんですね。カフェが好きなんで、カフェによく行くんですけど、さらに深めたいなって思いました」と、コーヒーがより好きになった様子。
イベント終了後には、100年以上の歴史があるブラジルの代表的な農園のひとつの「ブラジル モンテ・アレグレ農園」のドリップバックコーヒー1パックと、パビリオンからコーヒーカップもプレゼントされるので、自宅でもおいしいコーヒーを楽しめる。
なお「ブラジル・パビリオン」前のフードトラックでは、「モンテ・アレグレ農園」の豆を使用した、ブラジル・スペシャルティコーヒー協会の認証を受けた高品質なコーヒーを提供中。テイクアウトスタイルで、ブラックコーヒーやカフェラテ、アーモンドラテなどが楽しめる。

また、同園の豆やドリップコーヒーも販売しているので、こちらは万博土産にちょうど良さそうだ。

今後は、8月19日(満席)、20日、21日に同イベントが開催予定(そのあとは詳細未定)。パビリオンの公式Instagramで開催情報を発信しているので、そちらを随時チェックして。また、予約は「evenntbrite」のブラジルパビリオンのページから。
取材・文・写真/太田浩子
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