ビバ・サンバ!千里阪急ホテルのビアガーデン、最後の夏

13時間前

サンバパフォーマンス後に、大人も子どももダンサーたちと笑顔で記念撮影!ビールやそれぞれ好きなドリンクで乾杯「千里阪急ホテル」

(写真19枚)

2026年3月30日の宿泊をもって営業を終了する「千里阪急ホテル」(大阪府豊中市)。「最後の夏」を味わおうと、ビアガーデンは大盛況、連日予約で満席となっている。そんな人気のビアガーデンを取材した。

ホテルは植物を意識した曲線の意匠など、レトロ可愛い雰囲気。ビアガーデンスタート直前のプールサイド「千里阪急ホテル」

『大阪万博』開催と同じ1970年の開業時からある、同ホテルのカーブした客室棟前に広がるプールサイドはリゾート感満点。この場所でのビアガーデンは毎年恒例、夏の風物詩だ。

アットホームな雰囲気が魅力のビアガーデン「千里阪急ホテル」

「THE LAST BEER~ありがTo(とぅ)night~」と書かれたゲートをくぐり、白いガーデンチェアが並ぶプールサイドの会場に入場すると、お祭りのような屋台料理を中心としたフードが食べ放題、そして生ビールやワイン、焼酎、ソフトドリンクなどセルフで飲み放題となっている。

たこ焼きや焼きそばなど、家族で楽しめるメニューも多い「千里阪急ホテル」
ビールはもちろん、ハイボールや酎ハイも!セルフシステムで、どんどんお酒を楽しめる「千里阪急ホテル」

時間を気にせず、仲間や家族と一緒にワイワイと楽しめるスタイル。ここ最近、映え特化したビアガーデンが増えているなか、ホテルの雰囲気や立地ににぴったりな、懐かしくアットホームなビアガーデンは、同ホテルならではだ。

幅広いメニューが揃うビアガーデン「千里阪急ホテル」

土地柄、子連れのファミリーなどグループも多く、子どもにうれしいフードメニューやミニ縁日も用意。さらに、今年最後となるビアガーデンのために、ホテルを愛するスタッフたちが考えた、これまでの感謝を込めたフォトスポットや、華やかなお花のライトがプールに浮かぶ演出なども登場している。

シェフの矢野孝夫さんとビアガーデンの元気なスタッフたち。フォトスポットでポーズ「千里阪急ホテル」
華やかなお花のライトがプールに浮かぶ「千里阪急ホテル」

◆ コロナ禍も乗り越えて…完全復活したビアガーデンで「ビバ!サンバ」

取材日は定期的に開催されているこちらのビアガーデンの名物「サンバDAY」で、突如会場のBGMがサンバに切り替わると、3名のダンサーが次々登場。プールサイドを練り歩き、ステージに向かいながら、あちこちでお客さんとハイタッチ。一気に会場が熱気に包まれた。

ゴージャスな衣装に身を包み、ハイテンションなサンバチームが登場「千里阪急ホテル」

ブラジルのリオのカーニバルのような、情熱的なサンバ・パフォーマンスで来場者を魅了したかと思えば、そのままダンサーが舞台に来場者を招き入れて、ダンスをレクチャーし、一緒にダンスを披露。見守る観客も手拍子したり、写真撮影したり、ノリノリで楽しんでいた。

プールサイドのステージで元気にパフォーマンス「千里阪急ホテル」

続いてサンバダンサーたちが、再び会場をまわり、参加する人をどんどんを増やしながら、長い列車をつくり続々ステージに。最後はステージ上で、見様見真似ながらハイテンションで踊る人たちの姿があった。約300人の来場者が一体になり、踊ったり、拍手したり、手を振ったりする人々の笑顔が印象的な約20分のパフォーマンスだった。

知らない人同士だって関係ない、みんな列になって笑顔でステージに!他のお客さんも盛り上げる「千里阪急ホテル」
観客参加型、プールサイドがカーニバルの会場に!「千里阪急ホテル」

この日、箕面からタクシーで来たという25年来のママ友4人組は、「みんなビールが好きなので、ビアガーデンということと、ここがなくなってしまう前に、と計画して来ました。サンバなんてパレードとかでしか見たことなかったので、こうやって一緒に楽しめるなんて。もう結構飲んでるし、めちゃくちゃ楽しかったです!」と喜びを爆発させていた。

ママ友チームもノリノリでサンバダンサーと記念撮影「千里阪急ホテル」

また、過去に同ホテルで勤務していたという来場者は、「新入社員の時に来て、ここでみんなでサンバを踊った思い出もあり、私の青春でした。最後のサンバ、とても楽しかったです」と話していた。

パフォーマンスはもちろん、写真撮影など観客との交流で盛り上げた最高にノリが良いサンバダンサーのみなさん「千里阪急ホテル」

同ホテルのシェフ・矢野孝夫さんは「サンバパフォーマンスは、過去にいろいろ他企画をやったなかで、特にお客様から人気が高かった企画。やはり最後は名物のサンバで盛り上がろうとなり、例年よりパフォーマンス日を増やしています」と話す。

鉄板でジャンジャン焼いていた「ガーリックバターポーク」「千里阪急ホテル」

さらに、今回は5年ぶりに鉄板メニューも復活。「コロナの頃は、料理を小盛りにしたりと、もう『バイキング』形態というものが、なくなるんじゃないかなと心配しました。しかし、そんな時期も乗り越え、最後は5年ぶりに外で焼く『LIVEメニュー』が復活。その場で揚げ続けているフライドポテトやえびせんのほか、鉄板で仕上げる『ガーリックバターポーク』など、匂いと音のパフォーマンスで盛り上げます」と意気込む。

常に揚げ続けて、出来立てを提供しているえびせん「千里阪急ホテル」

広報担当者は、「ありがたいことに非常に好評につき、お席は現在予約で満席です。キャンセルがあれば、ご案内できますので、お電話でお問合せください。また系列の『阪急トップビアガーデン』(梅田)も、プールサイドビアガーデンと同様に、時間無制限の食べ飲み放題のスタイルでビアガーデンを楽しめるので、そちらもぜひ!」と話す。

プールサイドでお酒を飲みながら、「千里阪急ホテル」を満喫

「千里阪急ホテル」の最後のビアガーデン『THE LAST BEER~ありがTo(とぅ)night~』の期間は8月31日まで。予約はすでに全日埋まっており、現在、電話にてキャンセル待ちを受け付けている。

料金は大人5800円(子ども3000円)。月から土は夕方5時半から夜9時、日祝は夕方5時から夜8時半で食べ飲み放題。サンバDAYは火曜と木曜のほか、8月25日から29日は「カウントダウンサンバ」を開催。

取材・文・写真/太田浩子

  • LINE

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

人気記事ランキング人気記事ランキング

写真ランキング

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本