「NISSEI」が万博で実現! 32年越しの夢「半泣きになった」

せんさんが人生で初めていただいたソフトクリーム。写真はバニラ味(提供)
パビリオンはもちろん、グルメにも注目が集まる「大阪・関西万博(以下、万博)」(大阪市此花区)。その会場で食べた、人生初のソフトクリームのSNS投稿が話題に…。感動した投稿主と、メーカーの「NISSEI(ニッセイ)」(大阪府茨木市)に取材しました。
「ニッセイの卵、乳フリーのソフトクリームがあると聞いて行きました。アレルギー持ちとしては、ソフトクリームという食べ物はこんなにも美味しいものなのかと、感動で1人で半泣きになりながら、いただきました。 32年間味わったことない味。
今日だけでバニラとストロベリー2個も食べちゃいました(笑)。通期パスを持っているので来た時は必ず食べるようにします。 感動をありがとう万博!」とThreadsに投稿したせんさん(@senrirakkuma)。
「こんなに誰かの食レポで感動したことない。これから過去の万博で当たり前になったものみたいに、アレルギーの方が万博以外でもソフトクリームを食べられますように」
「当たり前に食べていたソフトクリームでしたが、食べられない方もいるんだよな、その方々が食べられるんだなと思うと、幸せな気持ちと気づきをもらいました」
「うちの子も本当に全部食べていいの!?と目を輝かせておりました」
と、メッセージが多数寄せられました。
投稿主のせんさんがソフトクリームを食べたのは、「大阪ヘルスケアパビリオン」の食エリアにある「NISSEI Mouthful Creations(ニッセイ マウスフル クリエーションズ)」。乳・卵を使用せず、コーンも小麦粉ではなく米粉を使用したソフトクリームです。詳しく感想を聞きました。

■食べられなくて当たり前のものだった
それまでのせんさんにとって、「ソフトクリームは小さな頃から、1番と言っても過言ではない憧れの食べ物でした。でもアレルギーのある自分には食べられなくて当たり前のものだったので、いつか食べられたらいいな…という気持ちを抱くことさえなかったそうです。憧れであり諦めであり…という感じでした」。4度目の万博で初めて知って、食べに向かったそうです。
「牛乳を使用していないのにも関わらず、とてもクリーミーで甘さ控えめ。おいしくておいしくて、とにかく食べられたということだけでも泣けてきました」。後日、抹茶とアールグレイのフレーバーも味わい、「万博終わるまでの期間できるだけ通いたいです」とせんさん。
ほかにも、同エリアに併設された「QBBこれもいいキッチン」で、植物性の食材のみを使った「これもチーたまカツ丼」をいただいたそうで、「卵は少しでも半熟だとアレルギー症状が出てしまいます。 こちらは半熟の卵のようなのに痒くならない。安心していただくことができ、驚きのメニューでした」と万博だからこそのグルメを楽しまれています。
■「1日で3回来店したお客さまも…」
そんな長年の夢を実現してくれたソフトクリーム総合メーカー「NISSEI」の広報担当者に開発経緯などを取材しました。
「今でこそ多くの人に親しまれているソフトクリームですが、それでもまだ『ご自身がアレルギーなどで食べたくても食べられない』『食べられない方がまわり(ご家族など)にいるから自分も食べる機会がない』という方、食べたくても食べられないのは、アレルギーを持つ本人だけでなく、その周りの人も食べられないというシチュエーションがたくさんあります。
『これは親子に限った話ではなく、友達の中でも同様だろう』そう考えると自分達が今まで考えていた以上にソフトクリームを食べられない人が大勢いるのではないかと考えました」
だれでもみんなが「ソフトクリームを食べて笑顔になってほしい」という想いから、未来の実験場である万博の出展計画と同時に、「乳·卵フリーのソフトクリーム」の開発をスタート。

「乳を使ったソフトクリームを食べている人でもおいしいと感じてもらえる、単なる乳の代替食品ではない新しいおいしさを追求。また、ソフトクリームはサクサクのコーンと一緒に召し上がっていただいてこそと米粉のコーンも開発しました」と、小麦粉の影響度にも配慮。メニューには、「米粉のコーンの製造ラインでは、小麦を含む製品を生産しています」との注意書きもあります。
そんなチャレンジは、数字にも結果が表れていて、決して目立つ場所ではないにも関わらず、乳・卵フリーのソフトクリームの販売数が1日1000個を超える日も。
「乳製品や卵アレルギーを持つ方が『初めてソフトクリームを食べる!うれしい!おいしい!』というお声をいただくことが大変うれしく、現地スタッフの励みとなっております。中には1日に3回も食べに来てくださった乳製品アレルギーを持つ方もいらっしゃいました」
「大阪万博が終わっても同じものが、どこかで食べられるようにしていただきたいなと思います。できたら大阪から全国展開へ! フレーバーも、例えば真っ黒な黒胡麻や見た目の真っ青なラムネ味など、奇抜なものがあったら食べてみたいです」とせんさん。現時点では、万博後での提供は未定とのことですが、今後広まっていくのも楽しみです。
◇ ◇
卵、乳フリーのソフトクリームは、バニラ、ストロベリー、抹茶、アールグレイ、エスプレッソの5種類、各700円。バニラ、ストロベリー、バニラとストロベリーのミックスの3種類は、コーンを自分で置く「自動盛り付け体験」も可。各700円。場所は「大阪ヘルスケアパビリオン」の食エリア「ミライの食と文化」内にある、「NISSEI Mouthful Creations(ニッセイ マウスフル クリエーションズ)」にて。

また、別会場の「ORA外食パビリオン 宴~UTAGE~」にも、植物性原料で作った「プラントベースソフトクリーム(バニラ、エスプレッソ)」各700円があり、ほかにも1970年のレシピをもとにアップデートした「バニラ1970」700円、CREMIAシリーズでリクエストの多かった抹茶味を実現した「CREMIA the creamy MATCHA 」1000円など6種の限定商品を販売。
取材・文/いなだみほ
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