海遊館で「ミナミイワトビペンギン」の雛が2羽誕生

23時間前

海遊館で生まれた「ミナミイワトビペンギン」の雛の体重測定の様子(6月10日撮影)(C)海遊館

(写真4枚)

大阪の水族館「海遊館」(大阪市港区)にて、5月29日・6月7日に「ミナミイワトビペンギン」の雛が2羽誕生した。

ペンギンのなかでも小型の種で、岩場を飛び跳ねて移動することから名が付いた「ミナミイワトビペンギン」。目の上の黄色い冠羽が特徴でSNSでは「ロックな雰囲気」「イケメン」とファンが多い一方、個体数は年々減少傾向にある。

海遊館「ミナミイワトビペンギン」の親子(6月11日撮影)(c)海遊館
海遊館「ミナミイワトビペンギン」の親子(6月11日撮影)(C)海遊館

海遊館では2011年から同ペンギンの研究を開始し、2016年には液状保存精子を用いた人工授精に世界で初めて成功。14年にわたる研究の実績が認められ、2025年5月22日、希少動物の繁殖に関する国内で最も栄誉ある賞「古賀賞」を受賞した。

海遊館で生まれた「ミナミイワトビペンギンの雛」1 羽目(6月6日撮影)(C)海遊館
海遊館で生まれた「ミナミイワトビペンギンの雛」1 羽目(6月6日撮影)(C)海遊館

そんな同館の「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で暮らすミナミイワトビペンギンたちが4月下旬より繁殖期を迎え、複数形成されたペアから2ペアで1羽ずつ、計2羽の雛が誕生した。1羽目(孵化日:5月29日)は孵化直後の体重が75.3g、2羽目(孵化日:6月7日)は孵化直後の体重が64.1g。いずれも性別は不明。

海遊館で生まれた「ミナミイワトビペンギン」の雛2羽目(6月11日撮影)(C)海遊館
海遊館で生まれた「ミナミイワトビペンギン」の雛2羽目(6月11日撮影)(C)海遊館

現在は、親鳥がそれぞれの巣で子育てをしており、時折、雛に口移しで餌を与えるなどの様子を見ることができる。雛たちの成長は順調で、1羽目は孵化から約2週間で体重が約10倍の752.1gに、2羽目も孵化から4日で150gと、共にすくすく成長中。飼育員は毎朝の体重測定や観察で健康状態をチェックしながら、子育てを見守っているという。

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