終電後の千里中央トンネル探検!万博と55周年記念特別ツアー密着

2025.6.26 19:00

『ミッドナイトトンネルツアー』参加者で記念撮影。プロジェクトX風写真に仕上がった(5月16日/北大阪急行電鉄)

(写真34枚)

◆ トンネル内に実はこんなものが!初めて認識した設備がいっぱい

さらに歩みを進めながら、通常では絶対に見れないトンネルの細部を見学していく。伊東さん、木村さんから信号機の役割や、消防施設、脱線防止レールなど、各設備の詳細な説明が行われた。

随時質問OK、レクチャーを挟みつつ歩く(撮影5月16日:北大阪急行)
随時質問OK、レクチャーを挟みつつ線路を歩いていく(5月16日/北大阪急行電鉄)
普段見ることのない消防施設もパシャリ(撮影5月16日:北大阪急行)
普段見ることのない消防施設、参加者が並んで次々ホースを写真におさめていく(5月16日/北大阪急行電鉄)
しっかり信号の色の意味なども解説(5月16日/北大阪急行電鉄)

途中、ある程度歩いたところで、フリータイムも。はしごにのぼる人、頭上を見上げる人、ひたすら下をまじまじと見ている人、プロにいろいろ質問する人…同じ鉄道に関心のある参加者の中でも、興味のある場所はひとそれぞれなんだということに、改めて気付かされた。

ある程度トンネルを進んだ場所で自由時間も満喫(5月16日/北大阪急行電鉄)

そして、今回の規定の場所まで到達したところで、ツアー参加者全員集合で記念撮影。せっかくなので伊東さんの号令で「敬礼」で思い出の一枚をパシャリ。

今回ウォークはここまで。参加者からはさらに進みたいという声も…!(5月16日/北大阪急行電鉄)

足を踏み入れてすぐには、ただただ大きなトンネルに圧倒されていたものの、来た道を戻るころには、設置されたさまざまな表示や、チョークでかかれた薄っすらとした数字、足元の配線など、細かい場所に気付くように。どんな意味が、どんな役割があるのか、予想するのも面白い。

歩くからこそ見える景色がたくさんあった(5月16日/北大阪急行電鉄)

そして深夜2時、トンネルツアーが終了。より鉄道というものを身近に感じることができた約2時間。これから電車に乗って、トンネルを通るときの意識が変わりそう…。

トンネルツアーもいよいよ終了。駅のホームへ帰ります(5月16日/北大阪急行電鉄)

北急担当者はツアーを終え「トンネル内には線路や電気設備があり、歩きにくく、危険も伴います。お客様に安全に見学していただけるように、事前に危険な箇所を確認し、注意喚起のお声がけを徹底しました。また、線路上の工事は夜間に行いますので、ツアーの日には夜間工事を避けてもらうなど、かなり早い段階から準備調整を行ってきました。それだけに、参加者のみなさんに安全に楽しく過ごしていただけて本当に良かったです」と話していた。

◆ 今回のツアー、参加してみてどうでしたか?参加者に聞いた

まずは、埼玉県から参加したおふたり。「今は埼玉在住ですが、もともと出身が北急沿線です。あのトンネルの中がどうなっているか、ぜひ見てみたいと、張り切って発売日の10時と同時に予約サイトにアクセスしました。地元の地下で貴重な経験ができて、とても楽しかったです。閉館が決まっている千里阪急ホテルの宿泊も、とても良い記念になります」と話していた。

埼玉県からかけつけたおふたり。笑顔でツアーを楽しんでいた(5月16日/北大阪急行電鉄)

最後に伊東さんと記念撮影も行っていた男性は「2024年3月の延伸開業時には、箕面萱野駅発の一番列車にも乗って、思い入れがある北急。普段電車に乗っているときには、気が付かなかったトンネルの大きさに今日は圧倒されました。質問して教えてもらったんですが、延伸開業が遅れた原因となった1970年の遺構部分についても知ることができ、貴重な経験となりました」と嬉しさをかみしめていた。

伊東さんにもいろいろ質問をして楽しんでいた鉄道ファンの男性(5月16日/北大阪急行電鉄)

◆ 全員無事に千里阪急ホテルへ帰還…鉄道をきっかけにつながる「縁」

無事にトンネルツアーを終えた参加者たちは、徒歩で「千里阪急ホテル」に。ツアーには、宿泊と、ディナーそしてランチバイキングがセットとなっており、翌日は館内レストラン「シャガール」でランチバイキングや、ツアーのトンネルをイメージした今回限りの特製デザートプレートを満喫した。

歩いて夜の千里阪急ホテルへ(撮影5月16日:千里阪急ホテル)
このツアーのための特製デザートプレートがかわいい(撮影5月17日:千里阪急ホテル)

ホテルのレストラン前に設置されたメッセージボードには、「ミッドナイトトンネルツアー最高~!」「ミッドナイトトンネルツアー、楽しかったです!」というメッセージもちらほら。こうして「大阪万博」から55年の時をかけるスペシャルツアーは終了した。

千里阪急ホテルに思い出の寄せ書きが残された!(撮影5月17日:北大阪急行)

同ホテルの担当者がランチタイムには、ツアー参加のみなさん一人一人に声をかけながら、記念撮影した写真を特製フレームに入れてサプライズでプレゼント。その際に、さまざまな感想や意見を直接もらったといい、「みなさん本当に楽しんでくださってまして、もっと何時間もかけてとにかく長くトンネル歩きたい、などこんなツアー開催してほしい、第二弾ぜひ、というようないろいろなご意見をいただきました」と話す。

千里阪急ホテルのみなさん(撮影5月17日:千里阪急ホテル)

さらに「一緒にツアーで過ごした参加者のみなさんが『同志』のような感じで、団結力が生まれてきていましたね。レストランでも、一緒に会話を楽しんでらっしゃったことも嬉しかったです」と話し、電車をきっかけに生まれた「縁」を喜んでいた。果たして、第二弾が今後開催されるのか…続報を待とう。

写真/Ayami 取材・文/Lmaga.jp編集部

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