閉館まで5日…「大阪新阪急ホテル」で最後の思い出を作るには

ホテルの外壁にも感謝のバナーが掲示されている「大阪新阪急ホテル」(大阪市北区)
いよいよ年明け2025年1月4日の宿泊利用をもって、60年の歴史に幕を下ろす阪急「梅田駅」すぐの「大阪新阪急ホテル」(大阪市北区)。既報のとおり、地下1階のバイキングレストラン「オリンピア」で開催中の『ごちそう感謝祭』は最終日まで予約で満席になっており、「行きたかったのに、予約できなかった・・・」と悔やむ声がSNS上にもあがっている。

そんななか、同ホテル広報担当者に「いま、まだ同ホテルで楽しめること」を聞いてみた。「『オリンピア』はおかげさまで、最終日まで満席となっておりますが、『フレンチ&チャイニーズレストラン モンスレー』等その他のレストランでは、空きがある日時もございます。まだ夜の時間帯中心に予約もお受けできるかと思いますので、まずはお問合せを」とのこと。
さらに、ゆっくり食事や宿泊という時間がとれない人でも、同ホテル内で思い出作りをする方法があった。同ホテルの「フィナーレ」を記念したテイクアウト商品の購入だ。年末年始の手土産にもちょうど良いスイーツのようなのだが・・・。
◆ ネコ好きが歓喜した、あの人気スイーツが復刻!
2022年に惜しまれつつ閉店した、地下1階にあった同ホテル運営のベーカリー&カフェ「ブルージン」で販売していた、猫にちなんだ人気商品のうちのひとつ、猫の手型の形をしたスイーツ「いろねこのて」。外はサックリ、中はふんわりのダクワーズ生地にクリームをサンドし、かわいすぎる肉球はチョコで表現されている。

それが今回は、蝶ネクタイをつけた「フィナーレバージョン」の「いろねこちゃん」シールが貼られたサヨナラ仕様で復刻。「しろ(プレーン)」と、「くろ(チョコ)」の2つの味のセットで「いろねこのて<ペア>」(600円)として販売中だ。
◆ 懐かしくて、新しい和洋折衷のフィナーレケーキ
かつて同ホテルで人気を博した「和風洋菓子 味ごころ」をイメージして作った、フィナーレ記念のケーキ「スイート メモリーズ」。さつまいものカスタードクリームをバターミルククリームの中に入れ、さつまいもとバターのペーストで周りを巻き、さつまいも餡と芋の甘露煮、フィナーレロゴをあしらったチョコプレートなどで飾った、「芋好き」にはたまらないスイーツだ。やさしい甘さと、斬新なデザインを楽しみたい。こちらの「スイート メモリーズ」は750円(イートインも可能で764円)。
「いろねこのて<ペア>」、「スイート メモリーズ」いずれも、1階ラウンジ「ブリアン」にて2025年1月4日まで販売されている。

◆ホテルの歩みを振り返る展示コーナーは、まるで資料館のよう
同ホテルには貴重な写真やパンフレットなど60年間の資料が大量にアーカイブされており、現在館内各所にはそれらを紹介するコーナーが設けられている。日々の宿泊やレストランの利用はもちろん、宴会場では多数の結婚式が執り行われ、国賓クラスをゲストもてなし、タカラジェンヌのディナーショーを開催するなど、華やかなシーンも多数。

展示をひとつひとつじっくり見ていくと、日本の60年を振り返る資料館にいるような気分になる。こちらは館内の1階、地下1階に展開されており、無料で誰でも見学することが可能だ。
また、併設の寄せ書きコーナーには、ゲストはもちろん、過去に社員やアルバイトとしてホテルに携わったスタッフなど、さまざまな立場で同ホテルに思い入れのあるみなさんからのメッセージが寄せられている。なかでも目立つのは「宴会場で結婚式をしました」「レストランでお見合いをしました」「大学受験で宿泊しました」など、人生の節目節目で利用してきた人たちからの感謝の声。読んでいるだけでも、同ホテルが長きにわたり、多くの人から愛され続けてきたことを感じることができる。

現在の「阪急阪神東宝グループ」の創業者・小林一三氏(1873-1957)の「特権階級向けではなくビジネスマンに使いやすいホテルを」という構想をもとに、大阪・梅田の駅前に「新阪急ホテル」として誕生し、関西での大型ビジネスホテルの先駆けとされている同ホテル。当初の構想のとおり、庶民の味方であり続けた。今回、梅田駅前の再開発により、惜しまれつつ姿を消すことになるが、人々の心の中に60年の記憶は残る。あなたも最後に思い出作りにでかけてみては。
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