らんまん第25週振りかえり・ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミを見つめる万太郎(右、神木隆之介)と虎鉄(左、濱田龍臣)(C)NHK
高知・土佐で生まれ育ち、草花をこよなく愛する主人公が、やがて植物学者として大成していく姿を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。9月23日は、「ムラサキカタバミ」と題する第25週(9月18日〜22日放送)を振りかえる。
■万太郎、大学に辞表を提出する
主人公・万太郎(神木隆之介)は、国が推進する「神社合祀令」によって各地の神社の森林が次々と伐採されている現状を知り、心を痛めていた。植物を守るために「神社合祀令」をどうにか食い止めたいと考える万太郎は、大学を辞職して一植物学者として生きることを決意する。
そんな万太郎を、妻・寿恵子(浜辺美波)や、娘・千歳(遠藤さくら)をはじめとする家族も応援する。また、一家が暮らす「十徳長屋」にも変化が訪れる。長屋の差配人・りん(安藤玉恵)が、病の家主と暮らすため、差配人を引退することになったのだ。りんは、その後継を千歳に託したいと話し、千歳は驚きながらも、りんの意思を尊重して差配を継ぐことに決めるのだった。

ほどなくして、万太郎は徳永教授(田中哲司)に辞表を提出する。大学を去る万太郎に、徳永は「この雪の 消残る時に いざ行かな」と、はなむけの和歌を送る。万太郎は「山橘の 実の照るも見む」と下の句を返すと、教授室を出る最後に深く頭を下げる。
そうして万太郎が植物学教室を去る日、同郷の友人・佑一郎(中村蒼)が大学へやってくる。万太郎と入れ違いで翌年度から工科大学の教授に着任するという佑一郎は、「大学内の派閥の間で競うのではなく、1人の技術者としてありたい」と、まっすぐに自分の思いを語る。それぞれ別の道を行く万太郎と佑一郎だが、目指す場所は同じなのだと確認しあうのだった。
そうして、時代が明治から大正へと変わる頃、万太郎の娘・千歳と、万太郎の助手・虎鉄(濱田龍臣)が結婚する。万太郎と、妻・寿恵子(浜辺美波)は、千歳が今まで健やかに育ってくれたことに感謝し、2人の幸せを心から祝福する。
■長年の夢が叶う寸前、関東大震災が発生
大正12年9月1日(1923年)。千歳と虎太郎の間に生まれた息子・虎太郎(森優理斗)は、すくすくと成長して小学生に。そして、万太郎が長年手がけてきた日本全国の植物を載せた図鑑は、ついに完成しようとしていた。資産家・永守(中川大志)によって印刷所と版元の手配は完了しており、あとは万太郎が自分の手で完成した原稿を届けるのみ。翌日に永守の待つ神戸へ発つため、万太郎はその準備をしていた。

しかし、まもなく正午を迎えようとしたその時、関東大震災が発生する。倒壊した長屋を見て、ぼう然と立ち尽くす万太郎たちだったが、万太郎は標本を救い出すために瓦礫の山へと向かう。そこへ、上野の百貨店で働く三女の千鶴(本田望結)も戻り、家族全員で持てるだけの標本を持って避難する。しかし、東京各地では火災も起き、甚大な被害が出ているため、避難先の大学へたどり着くのは難しい。火の手から免れるために、寿恵子の提案で急遽渋谷へと向かう。
■家族の無事に安堵するも、原稿と標本を失う
ようやく渋谷までたどり着いた万太郎たちは、寿恵子の営む待合茶屋へ避難する。渋谷一帯は被害が少なく、地震から4日後に、息子の百喜(松岡広大)、大喜(木村風太)が万太郎たちのもとへ戻ってくる。家族の無事が確認でき、安堵した万太郎は百喜と大喜を強く抱きしめる。

百喜と大喜によると、倒壊や火災で焼き尽くされた市内には、自警団を名乗って武器を持つ人々もおり、まるで戦場のようだという。しかし、万太郎は、自分の命よりも大切だという標本の無事を確かめようと、それでも長屋に戻ろうとする。長屋は半焼状態で、万太郎が40年かけて集めてきた標本や図鑑の原稿は無残な姿となっていた。
神田で消化活動にあたっていた虎鉄との再会を果たした万太郎は、倒壊した長屋の跡から焼け残った資料を拾おうとする。落胆する万太郎だが、それでも焼け落ちた瓦礫のなかから、幼い頃に亡くした娘・園子の形見や、寿恵子の宝物の『里見八犬伝』をようやく見つけ出す。
それらを大切に仕舞い、万太郎がふと地面に目をやると、そこには「ムラサキカタバミ」が咲いていた。たくましく咲くその姿に、万太郎は「生きて根を張っちゅう限り、花はまた咲く」と励まされ・・・。
本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、植物と情熱的に向き合い続ける植物学者とその妻の波乱万丈な生涯の物語。
放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日は1週間の振りかえり。最終回は9月29日、9月30日は最終週の振り返りが放送される。10月2日からは趣里がヒロインを務める『ブギウギ』がスタート。
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