熊切和嘉監督、上海国際映画祭で作品賞含む3冠「妻に感謝」

最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀女優賞を受賞を喜ぶ熊切監督ら(6月17日・上海国際映画祭)
大阪芸術大出身で、映画『海炭市叙景』(2010年)や『#マンホール』(2023年)で知られる熊切和嘉監督の最新作『658km、陽子の旅』が、6月17日におこなわれた『上海国際映画祭』で最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀女優賞を受賞。3冠を獲得した。
同映画は、父の訃報を受けて東京から青森の実家までヒッチハイクをすることになった42歳・独身のフリーター・陽子が、道中で出会う人々との交流やトラブルを通して、孤独と孤立に凍った心が溶けていく物語。陽子を演じるのは菊地凛子。米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた国際派女優だが、日本映画の単独主演は、これが初となる。
授賞式に登壇した熊切監督は、「菊地さんといつかまた仕事したいと20年間思っていて、それが叶ったので、撮影中から夢のなかにいるようでした。それが、まだ続いているような気持ちです」とコメント。菊地も「20年前に熊切監督に拾っていただいたことも、こうしてまた新しい作品で監督に感謝できる環境にこられたことは、なによりも自分の宝物です」と語った。
「まさかこんなに賞をいただけるなんて・・・」と熊切監督が言うように、最多3冠を獲得した同映画。脚本を手がけたのは室井孝介と浪子想で、実はこの「浪子想」は熊切監督と妻・熊切智子の共同ペンネーム。「もちろん室井さんの脚本が素晴らしかったのですが、そこからさらに妻の力で、主人公の女性を深く掘り下げて描けたのかなと。この場を借りて、感謝をしたい」と明かした。
映画『658km、陽子の旅』は、7月28日公開(配給:カルチュア・パブリッシャーズ)。主演の菊地凛子のほか、竹原ピストル、黒沢あすか、見上愛、浜野謙太、オダギリジョーら実力派が名を連ねる。音楽は、熊切作品への参加は4作目となるジム・オルークが担当する。
映画『658㎞、陽子の旅』
監督:熊切和嘉
出演:菊地凛子、竹原ピストル、黒沢あすか、見上愛、浜野謙太、仁村紗和、篠原篤、吉澤健、風吹ジュン、オダギリジョー
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2022「658km、陽子の旅」製作委員会
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