桂文珍がChatGPTで新作挑戦も「落語はAIに負けない」

「落語はAIに負けない。それが分って喜んでおります」と笑顔を見せた(5月18日・なんばグランド花月)
毎年8月8日に開催することが恒例となっている「なんばグランド花月」(大阪市中央区)の夏の風物詩『桂文珍独演会』。『吉例88 第41回 桂文珍独演会』の発表会見が5月18日におこなわれ、文珍が思いを語った。
高座に上がるなり、集まった報道陣を指し「これくらいの方の前で落語をしたこともありましたが、コロナも落ち着いてきました。『会いたかった』と言ってくださるお客さまと一体となって、より面白いものをお楽しみいただきたい」と、昨今の情勢の変化に対する思いを語った文珍。41回目となる今回の独演会の内容を「古典と新作の二刀流」と説明した。
古典の「船弁慶」は「ジリジリするように暑い、大阪の夏の風情が出ている演目。家で冷遇されている主人公の気持ちがよく分かって、他人事とは思えない」と紹介。さらに「師匠の五代目・桂文枝も長年やっておりましたので、師匠に教えてもらったとおり、華やかだった師匠に近づけるように頑張りたい」と意気込みを語った。
新作の演目は「携帯供養」。「最初は永代供養に関するニュースを見ていて、『永代』と『携帯』が似てるな、と。人が亡くなったら長く使った携帯やスマホが残る。そこにはアイコンという霊魂が残っているので、それを供養するために携帯山ログ院(イン)今なん寺(時)というお寺に行って・・・」と、時事的なフレーズをちりばめた演目の内容を笑いながら解説する。
さらに新作を作るのに話題の「ChatGPT」でオーダーをかけてみたと話す文珍。しかし、「全く面白くなかったのでどうしてなのか研究しました。そうしたら、AIには怒りとか笑いとかセクシャルなものが表に出ないようフィルタがかかっているんですね。そのフィルタをすり抜けたものが私たちの道ですから、落語はAIに負けない。それが分って喜んでおります」と、70歳を超えて尚、新しいものにアンテナを張る好奇心旺盛さを見せた。公演は、8月8日・夜7時から。料金は前売り・当日ともに4500円で発売中。
取材・文・写真/上地智
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