「これは負ける」SNS震撼、信玄・甲斐のスパルタ教育ぶり【どうする家康】

雪降る中、厳しい訓練をおこなう武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)(C)NHK
松本潤が徳川家康を演じ、その選択だらけの厳しい人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。4月30日の第16回『信玄を怒らせるな』では、家康の大敵・武田信玄の斜め上をいくエリート教育にSNSが騒然とすると同時に、信玄の息子・勝頼を演じる眞栄田郷敦の凜々しさにも沸いた。(以下、ネタバレあり)。
■どうする家康、義弟・勝俊を救い出す
家康の義弟で、現在は武田信玄(阿部寛)の人質として甲斐にいる勝俊(長尾謙杜)の身を案じ、家康の母・於大(松嶋菜々子)は服部半蔵(山田孝之)に奪還を依頼。偵察に来た半蔵が目にしたのは、武田の若者たちに暴行を受け、心身ともに衰弱した勝俊の姿だった。
半蔵と大鼠(松本まりか)は、武田の忍び・千代(古川琴音)の妨害に遭いつつも、勝俊を連れ戻すことに成功。家康は信玄の人質の扱いに憤慨するが、武田の若い兵士たちは信玄の息子・勝頼(眞栄田郷敦)も含めて、それ以上に厳しい鍛錬を受けていると勝俊は明かす。そして、「彼らは化け物でございます。甲斐の侍と戦って勝てる者などおりませぬ」と告げるが、その武田との戦は避けられなくなっていた・・・。

■古代の狂戦士国「スパルタ」の教育風景を彷彿
ついに、家康と信玄の正面対決待ったなし! な状態となった第16回。しかしツイッターの「#どうする家康」のハッシュタグでは、なぜか「スパルタ」という単語が飛び交った。というのも、勝俊を含めた大勢の若者が、ほとんどリンチとしか思えない鍛錬を受けている様が、古代の狂戦士国「スパルタ」の教育風景を彷彿とさせたからだ。
以前から阿部をはじめ、顔の濃いキャラがそろっていることから、SNSでは「ローマ帝国」扱いされていた『どう家』の甲斐だが、この日は「古代ローマと思っていたら古代ギリシャスパルタだった」「武田恐怖のファイトクラブ」「改めてこういう連中と同盟を結んで対等にやり合っていた太守様は偉大だったのだと思い知らされる」などのコメントが。
と同時に、「鍛えられたグラディエーターしかいないから武田は一兵卒に至るまでめちゃくちゃ強くて、それに対して普通の兵士の三河勢を見ると、これは負ける・・・ってなるのはうまい」「武田道場のカット、足場の組み方、塹壕の掘り方、火の扱い方もしっかり鍛練してる。ぜんぶ戦で必要なスキルだもんね。さすが武田って思わせる美術」という鋭い指摘もあった。
■世界的俳優の息子が演じる意味深キャスティング

そのなかでもとびきりの化け物として登場したのが、武田信玄の息子・勝頼だ。彼も今川氏真(溝端淳平)と同じく、父の急死で突然跡を継ぐが、父ほどの才能がなくて家を滅亡させた・・・という汚名がついて回る武将。だが、近年は信玄に匹敵する才覚の持ち主だったという再評価がされつつある。その勝頼を、世界的なアクション俳優・千葉真一という偉大な父を持つ眞栄田が演じるとは、なかなか意味深なキャスティングだ。
見事なアクションで圧倒させつつも、単なる乱暴者ではない品性を感じさせる勝頼のたたずまいに、SNSでも「信玄いなくなっても、この勝頼負ける気がしない」「配役の時点で期待してたけど、こんなにハチャメチャに強い勝頼さま、史上初レベルじゃない?」「千葉真一さん、眞栄田郷敦さんの武田勝頼を見たかっただろうなー」など絶賛の言葉が相次いだ。
今回は、武田最強(凶)軍団のシンボルとして、ちょっと顔見せという程度だった眞栄田だが、勝頼が本当に戦国の表舞台に立つのはこの数年後。敗者を必要以上におとしめることのない『どう家』であれば、おそらくは彼にも美しい散りざまが用意されているのではないだろうか。想像するとさびしくはあるが、むしろ期待をふくらませておきたい。
『どうする家康』は、NHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夕方6時からスタート(BS4Kは昼0時15分から先行放送あり)。5月7日の第17回『三方ヶ原合戦』では、ついに遠江に攻め込んできた武田信玄の思わぬ行動に、家康が大勢の家臣と家族の生死がかかった大きな「どうする」に向き合うさまが描かれる。
文/吉永美和子
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