娘を殺された両親と加害者、魂の救済に挑んだアンシュル監督

インド出身のアンシュル・チョウハン監督
「何かを創造するというのは変わらない」
──そうでしたか(笑)。僕は監督の作品をずっと見続けてるわりに監督ご自身のことを知らないんですよ。インドから日本に拠点を移されて何年になりますか?
11年以上になります。もともと日本に関心はありましたし、大学でもアジア圏の地理学を専攻していました。それに、『BLEACH』『サムライチャンプルー』『AKIRA』といった日本のアニメはよく観ていましたね。
ただ、日本に来てからすごく感じたのは、インドというのはすごく騒がしいのですが、日本は静かで、すごく平和だなと。自分がこういうのを求めていたんだろうなというのは、日本に来て初めて感じたんですね。
──経歴でユニークなのが、大学を卒業されてからCGゲームのアニメーターとして働かれています。アニメーターって、実写映画がまったく逆方向に思えるんですが。
2019年にアニメーターは辞めまして、そこからは監督業ですね。だからこの映画は初めて監督業1本で作った映画になります。クリエイターとして創造するものは時代とともにいろいろ変わってくると思うんですけれども、もともとスケッチや絵を描くのが好きだったので、アニメーションってカッコいいなぁとアニメーターになったんです。
と同時に、そのあたりからカメラにすごく興味を持ち始めて、人を撮るようになってから、生きてる人間ってもっとおもしろいよねって思うようになって。そこから実写を撮るようになったので、そういう意味では全体に何か大きな変化があるかというと、私のなかでは全体的に統一されていて、何かを創造するというのは変わらないと思います。

──僕は個人的にはアニメーションも大好きなんで、どちらにいっても全然いいんですけどね(笑)。正直言って、アンシェル監督の作品は外れなしと思っています。
ありがとうございます。正直にお話しすると、毎朝起きると「ああ、なんで上手くいかないんだろう」と思うんです。自分にかなり厳しくもあるので、自分をなかなか認めてあげられないとか、自分はまだまだということを常に考えてしまう。まだまだ成長できると思うんですが、それが重荷になるときもあるんですね。
それでも信じて集まってくれた仲間がいたからこそ、この映画はできあがったんです。監督として常にいろんな物語が頭にあって、このタイミングで今すぐ映画化したいと思ってはいるんですけれども、なかなかお金出すから作ってみようということにはならないので、そんな状態のなか『赦し』はすごくラッキーだったなと。でも、次の作品を考えたとき、また同じようなことを繰りかえさないといけないんだと思うと悩ましいですけどね(苦笑)。
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