野田地図が2年ぶりの新作、キャストには高橋一生ら豪華な顔ぶれ

野田地図の最新作『兎、波を走る』は、東京で6月に開幕したのち、大阪、博多を巡回
演出家・野田秀樹率いるカンパニー「NODA・MAP」の2年ぶりとなる書き下ろし新作『兎、波を走る』の上演が決定。東京を皮切りに、大阪、博多を今夏巡回する。
世界的ロックバンド・クイーンの楽曲を大胆に使った伝説の舞台『「Q」:A Night At The Kabuki』(初演2019年/再演2022年)も記憶に新しい野田地図。2023年1月には野田が、国際的な舞台芸術に貢献したことを称える『Distinguish Artist Award』を日本人初受賞するなど、創作に対する熱意はとどまることを知らない。
そんな野田が、2年ぶりに新作『兎、波を走る』を発表。本人の説明によると「『潰れかかった遊園地』を舞台に繰り広げられる『劇中劇(ショー)』のようなもの」だといい、登場人物にはあの「アリス」も登場するそうだ。
野田は、「私がこの芝居を書こうと決めたとき、この題名がそれこそ向こうから走ってやって来た。そして私は走るように書き始めた。この芝居を観た方々にこの『兎、波を走る』という響きから『なんともいたたまれない不条理』を感じとっていただければと説に願う」と、コメントしている(公式コメントから一部抜粋)。
そんな不条理な話を繰り広げるべく、キャストに選ばれたのは、約2年ぶりの野田地図出演となる高橋一生、そして6作品目となる松たかこ、また今回は同カンパニー初参戦の多部未華子も仲間入りするなど、実力派俳優らがそろい踏みする。
高橋は出演に際し、「タイトルに『走る』と入っているので今回もある程度の運動量を覚悟しつつ、 濃密な身体表現を求めていただけるのは野田さんの舞台の醍醐味なので楽しみにしています。野田さんとの創作は、まるで劇団時代を思い出す様です。作品と対話を重ねていく過程も幸福な時間なので、重ねて楽しみにしています」と、期待を込める。
舞台『兎、波を走る』の大阪公演は8月3日〜13日、「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて。チケットは7月8日発売開始。
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